いけにえ映画狂い

外国映画の感想文。お気に入りシーン備忘録など。ネタバレしてます!

2016年07月

『泥棒は幸せのはじまり』感想。(劇場未公開)

IDを盗まれたビジネスマンと、超クセ者女詐欺師が巻き起こす一大騒動!!
たっぷり笑ってほろっと泣けるハートフル・コメディということでバカ度は低め。

個人的評価:★★★★★★☆☆☆☆
IDENTITY THIEF
2013年02月08日公開(米)/111分/アメリカ/映倫:指定なし
原題:IDENTITY THIEF
監督:セス・ゴードン
出演:ジェイソン・ベイトマン/メリッサ・マッカーシー/ジョン・ファヴロー

<あらすじ>
コロラド州デンバーで、妻と2人の娘と共に幸せな日々を過ごすビジネスマンのサンディ。そんな彼の元にある日、身に覚えのないクレジットカードの高額請求が来てしまう。なんとサンディの個人情報が盗まれ、悪用されてしまったのだ。サンディは自分のIDに記録された数々の悪行のため、警察の事情聴取を受けるハメに。さらには、職場の上司から、問題を解決しなければ解雇すると言われる始末。こうしてサンディは、自分を陥れた女詐欺師ダイアナを捕まえるため、2000マイルも離れたフロリダへ向かうのだったが…。
(以上allcinemaより)

IDENTITY THIEF4

『テッド』プロデューサーと『モンスター上司』監督による強力タッグ!
そして、主演はジェイソン・ベイトマンメリッサ・マッカーシー!
なので、けっこう期待値高めで観たのですが、うーん…面白さは普通!
面白いんですが、爆笑または号泣するほどではなかったです、残念ながら。
とくに笑いの部分がどれも微妙に思えてしまいました。
「もっと○○すればいいのに…」と思うシーンはたくさんありましたー。
序盤はコメディ、中盤はアクション、終盤は感動のヒューマンドラマという感じ。

惜しい作品です、すごく面白くなりそうではあったんですけど。
主人公の煮え切らない怒りがけっこう不満でした。
完全に被害者なんだからもっとブチ切れてもよかったはず!
とにかく中途半端な映画でしたよ!

『アイアンマン』の監督・ジョン・ファヴローはクソ上司役で登場!

IDENTITY THIEF15

主人公は投資会社に勤めるサンディ・パターソン(ジェイソン・ベイトマン)。
”サンディ”というのは男女兼用の名前らしく、名前を言うたびに「女みたいだ」と笑われる主人公。そんな女性名に目をつけたクレジット詐欺師であるダイアナ(メリッサ・マッカーシー)がカードを偽造するところから物語は始まります。

サンディから個人情報を聞き出し電話一本で財産を盗み出してしまう彼女。
そしてオープニングからやりたい放題で、他人の金を使って豪遊!ハメを外しすぎた結果、サンディ・パターソン名義でダイアナは逮捕されてしまいます。

無計画なデブ女の悪事はすぐにサンディへ伝わることとなり、彼がガソリンスタンドで支払いをしようとすると、すでに限度額を超えカードは利用停止。カード会社へ確認するとフロリダで他人がカードを使用していたことがわかるのです。
その後、2週間前にダイアナが起こした事件によってサンディに容疑がかかり、逮捕状が出ていたことで彼は警察に捕まってしまう。
しかし逮捕された女性の写真を見て、サンディが事件を起こしたのではないと警察も理解します。とはいえ州も管轄も違うためダイアナを逮捕することはできません。彼が身の潔白を証明するためにはダイアナをコロラド州まで連れてきて自白させるしかなかったのです。

IDENTITY THIEF5

会社に不満を持った仲間たちで新しく会社を立ち上げてサンディは副社長になったものの、IDを乗っ取られたためにカードを6枚も焦げつかせてしまいます。
そのため彼の信用度は240点(ホームレス以下)、投資会社は信用第一!
このままだとサンディは解雇されてしまう。
そこで社長を説得し、一週間の休暇をもらうサンディ。
真犯人を捕まえるためにフロリダへ向かうことを決めたのです。

序盤はダイアナの悪態っぷりが、けっこうマジでムカつきました。
身勝手な犯罪者には面白さより嫌悪感のほうが強かったです。
フロリダに着くと、わりとアッサリとダイアナを見つけ出し彼女の捕獲に成功。
そして二人の旅が始まるのですが、道中に彼らを阻む敵が現れ事態は思わぬ方向へ…。フロリダからコロラドへと車で向かうロードムービーです。

IDENTITY THIEF12

主人公たちを追いかけるのはT2のT-1000ことロバート・パトリック!
この人の登場はちょっとテンション上がりました!
ダイアナの借金取りが雇った人探しのプロです。
けっこう暴力的な人間ですが、人は殺しません。そして弱い。
愛車をぶっ壊されてブチ切れるのですが、切れ方も微妙でしたよ。
もっと狂ってほしかった。そして、できれば走ってほしかった…。

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それからヤクの売人が放った手下の二人組。
彼女たちも主人公を追ってきます。ジェネシス・ロドリゲスのクールビューティーっぷりはものすごく好きだったけど、この殺し屋コンビは全然ダメ!
ダイアナを消すために現われるものの、根性ないし見せ場ないし弱すぎ!
もっと頑張れと言いたくなった…殺し屋なんだからせめて一人くらい殺害しろ!
どうでもいいけど追いかける人たちはもうすこし必死になってほしい。

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ということで、あまり楽しめませんでしたよー。
旅を共にするうちにお互いを認め合うラストも、だいぶ無難なオチでした。
ここは予定調和でガッカリ。驚きもありません。
文句のない穏便な形で収めたような印象でした。
カーチェイス、過激なセックス、銃撃戦なんかも一応あるのですが…。
どれも盛り上がる直前で終わってしまった感じです。

『モンスター上司』で瞬間的に一番面白いシーンってケビン・スペイシーが残酷に死ぬところだったんですが、そこは本編からカットしてるんですよね。なので今回もグロ描写は削っちゃったのかなーとか思ったりもしました。
ハッキリ言って、本作は絶望的にエロとバイオレンスが足りません。
家族向けムービーにするために排除したのかというと、そこまで徹底もしていないと思います。あるにはあるけど中途半端な描き方が多くて、残念でした。


最後にメリッサ・マッカーシーの本作での下品なシーン3選は以下!

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同じくらい太ったオッサンと激しいセックス!(裸は一切見せず)

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緑色のゲロ吐き!!(ここは最高だ)

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泡風呂でオナニー!(シャワーの圧を利用して)

『ブラウン・バニー』感想。(R15)

カンヌ国際映画祭で賛否両論の大論争を巻き起こした問題作。
ギャロ「人を楽しませようという気はない、俺自身が楽しむためだよ」

個人的評価:★★★★★☆☆☆☆☆
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2003年11月22日公開/93分/アメリカ・フランス・日本/映倫:R15
原題:THE BROWN BUNNY
監督・脚本・製作・撮影・編集・衣装・メイク・主演:ヴィンセント・ギャロ
出演:ヴィンセント・ギャロ/クロエ・セヴィニー

<あらすじ>
かつての恋人デイジー(クロエ・セヴィニー)に思いを馳せながら、次のレース地を目指してアメリカを横断するバイクレーサー、バド(ヴィンセント・ギャロ)。やがて、彼は目的地カリフォルニアでデイジーと再会するが……。
(以上シネマトゥデイより)

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カンヌで未完成版を上映し大ブーイングで迎えられたという本作。
DVD鑑賞ですが、本編よりもコメンタリーのほうが断然面白かったです。
なので、本編+コメンタリーの感想になります。

コメンタリーは初っ端からギャロがネガティブ全開で最高でした。
「俺の顔って醜いだろ」「ネットで叩かれまくって凹んだ」等々。収録時はちょうど二日前に親友のジョニー・ラモーンズが死亡して落ちこんでいたそうです。

それから、要所要所に入るカンヌへの恨み辛み。
未完成版を上映したのには理由があり、日本の出資者が出品してくれと頼むので(本作は100パーの日本出資)、しょうがなくそれを許諾したと。
その結果、ブーイングの嵐となり、開始10分で観客の大半が退出。
途中からは映画評論家のロジャー・エイバートが劇場で歌いだす事態に発展。

ギャロ「でも、服をたくさん貰えたからカンヌへ行って良かったよ」

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この印象的な塩平原での撮影中、迷子になってビビったギャロ。

前作『バッファロー'66』はメチャクチャ好きだったのですが(拉致した女・クリスティーナ・リッチが主人公を愛してくれる夢のような話)、本作は退屈でした。
道中はひたすら気怠く、伏線も何もないし、オチは予想できるもの。
風景も、感動するほど美しいものではありません。
一応ロードムービーではありますが、ドラマが無いのが致命的。
主人公は『バッファロー'66』と同じように人を愛せない男であり、結局最後までそのまま終わってしまいます。しかも死んだ昔の女を性欲処理の道具のように扱い、口内射精して女を消してしまうという最悪の展開。終盤の描写は過激でしたが、そこへ至るまでのドラマがないので(ショッキングではありましたけど)感動はありません。

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主人公はレーサー!

出来はともかくとしてほとんどの作業をヴィンセント・ギャロ一人で行い、あとは少人数のスタッフのみで撮影を敢行など、超低予算でこんな作品を撮ってしまった意気込みだけは感じます。そこの部分を「独りよがりなワガママ」と感じる人もいるのか知りませんけど、個人的には好意的。
けれど、そんなのは作品の面白さとは別問題なので、本作は、まあ、ツマラナイんですけど、嫌いにはなれないのです…。すごい微妙な気持ちになりましたー。
主演するのなら、せめて撮影くらいは誰かに任せればいいのに、「誰も信用できない」と常にモニターを見ながら自撮り撮影とか…。
なんかちょっと泣けるんですよねー、しかも一生懸命撮った作品が大駄作!
コメンタリー聞いてると、なんとなくドキュメンタリーに見えてくるから不思議。

ここからは旅で出会った女たちを適当に紹介しながら感想書いていきます。

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<ヴァイオレット>
旅の初めに出会う女。
出会う女性の名は、みんな花の名前。
妻が花の名前だったから、それを思い出して惹かれていくのでしょうか。

ヴァイオレットの役は当初キルスティン・ダンストだったそうです。
しかし、それがその後ウィノナ・ライダーという話になり…。
結局はガソリンスタンド近くの町に落ちてた素人をキャスティング!
エージェントとの交渉が面倒で大女優たちを断念したギャロ。
「スパイダーガールや万引き少女を起用しなくてよかった」
…ってことですが、起用した少女への愚痴もしっかり吐いてましたよ。

しかも、この少女は「一緒に旅に出よう」とギャロがしつこく誘うので嫌々ながら車に乗りこんだのに、途中で何故か置いてけぼりを喰らうカワイソウな役。

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<リリー>
寂しそうに広場のベンチに座っていた女。
頭を撫でて「大丈夫?」と声をかけたら、何故か濃厚なキスシーンに突入。
よくわからないけどギャロを愛してくれるのです。

しかし、キスして抱き合ったらこの女性も放置して車で走り去るギャロ!
本人的には感動のドラマだそうですが、わけがわかりません。
彼女は当時すでに54歳。
コメンタリーでは「年齢のわりにはキレイだろ!」と連発。
このシーンもカンヌでは大ブーイング。
そして、映画を悪く批評した女どもを口汚く罵るギャロ様…面白すぎますよ。

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<ローズ>
ラスベガスの立ちんぼ女。娼婦。(本業はストリッパー)
ペンダントの名前を見て、車に乗せ、昼飯をごちそうするギャロ。
しかし、食べ終わってしばらくすると降車を指示。
花の名前だったら誰でもいいから優しくしたい主人公。

このあたりは本物の売春婦も登場したりしてリアル・ピープルな顔面がちょっと面白かったですよ。撮影は基本的にゲリラで、撮り終わってから事後承諾というスタイル。荒んだ地域だったため、撮影中に何度も逮捕され40回も手錠をかけられたというギャロ。911のせいもあったようです。

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<デイジー>
最も重要な女であり、本作は彼女を求めて旅を続ける男の物語。

こんな映画の出演を承諾してしまうクロエ・セヴィニーの女優魂はホンモノだ!
ということで、この後、事務所を解雇されるなど色々あったようですが、近年ではポルノ映画『ディープ・スロート』を題材にした『ラブレース』にも出演していたりして(非エロの役でしたが)今後も追い続けたい女優さんです。

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そして例の過激描写。
日本ではボカシが入ってますが、海外ではこれを無修正上映。
(ネットで検索したらすぐに見れます)

「日本は変わってる。
淫らなことがはびこっているのに、陰毛は見せてはいけないとは。
訳がわからないし、奇妙だよ。
日本では胸が悪くなるような変態の極みも見た。
陰毛くらい、なんだ!
変だよ。
俺の視点だから変に思えるのだろう。
日本のことをもっと知ればわかるのかもしれない。
でも俺の狭いアメリカ人の視点では、普通じゃないね。
毛が問題なのが普通じゃない。」

以上ヴィンセント・ギャロ談。

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露骨なセックスシーンの目的は親密さが複雑さを増すことを示すためだ。
ポルノには罪悪感、責任感、結果、コンプレックス、怒り、憤り、不安、恐れなどは存在しない。つまり、このシーンの狙いは、インパクトのある描写によって性的快楽とファンタジーを増幅させるためだ。

(うーん…意味わからん)

そして、衝撃のラスト!

クロエ「私はもう死んでるのよ!!!!」

これは本当に驚きません!
予想できる展開でした。
そもそも登場からして不自然。
その後、回想など入れつつ真相を解説。
クロエはドラッグに溺れ酩酊した挙句、男たちにレイプされ、嘔吐したものが喉に詰まり窒息死していたのです。ギャロはそれを見て見ぬふりして、ついには記憶から消し去ってしまっていたんですね。

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つまり彼はホテルに来てからずっと一人だったのです…。
じゃあ、さっきの性行為は何だったのかというと、すべて妄想
要はオナニーしてたんですよ。
クロエの口内に射精してからのギャロは本当に酷い。
ティッシュをゴミ箱に投げ捨てるかのような女性の扱いでしたよ!
死んだ妻の想い出が汚れて終わる最低なラスト。
彼は元々人を愛せない男だったのでしたー。

脚本の段階では主人公がバイクで壁に激突して死ぬ話だったらしいです。
……絶対にそっちのほうがよかった気がする!!

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最後の最後は、ぼやぼやのストップモーションでEND!!

『パパVS新しいパパ』感想。(劇場未公開)

イケてる元パパVS空回りしっぱなし義理パパ、勝つのはどっちのパパ!?
『アザーガイズ』のコンビが復活!なのに、なぜかDVDスルーだった本作。

個人的評価:★★★★★★★☆☆☆
Home
2015年12月25日公開(米)/96分/アメリカ/劇場未公開
原題:DADDY'S HOME
監督:ショーン・アンダース
出演:ウィル・フェレル/マーク・ウォールバーグ/リンダ・カーデリーニ

<あらすじ>
ラジオ局の重役として働くブラッド。彼はサラという女性と結婚し、彼女が連れていた二人の子供の継父となった。ブラッドは穏やかで優しい性格の持ち主だが、真面目すぎる性分が少し退屈だと子供たちに思われており、彼自身もそんな子供たちとの関係を改善したいと願っていた。 そんなある日、サラの元夫で子供たちの実の父親であるダスティが家へとやってくる。特殊部隊の隊員だというダスティは、ブラッドとは正反対のワイルドでセクシーな男性で、子供たちはすぐに彼へ懐いてしまうのだった。 ダスティに嫉妬したブラッドは、子供たちの支持を取り戻そうと躍起になるが、対するダスティもブラッドに勝つため様々な手を使ってくるのだった。こうして実父と継父の大人気ない戦いはいつしかどんどんエスカレートしていってしまう。
(以上ウィキペディアより)

Home2
レッチリのチャド・スミスにしか見えない。

俺たちシリーズでおなじみウィル・フェレルの最新作です。
主演作が日本で冷遇されてるような気もしますが、大好きですよ。
今回のウィルはいつもの過剰なクレイジー野郎ではなく、善良なパパでした。(まあ、変なことしますけど)

監督は『なんちゃって家族』の脚本家・ショーン・アンダース!!(最高だ!)
下品な下ネタなどもあるにはありますが、だいぶ抑えてた印象です。
ファミリー向けムービーなので過激なオゲレツ系ギャグはなかったし、トラジコメディのようなエグさも避けてた気がします。
ちゃんと家族で楽しめる内容になっていると思いましたよ。
しかしアメリカのコメディなので、障害者にボールをぶつけてブッ倒したり、危険なスポーツで死にかけたり、生々しい交尾があったりと、基本的な笑いの要素は必要最低限しっかり描写!

※途中マーク・ウォールバーグのチンコ画像があるので注意!!

Home3

あらすじにも書いてあるんですが、要は継父VS実父なんですよね。
子供たちに好かれたくてしょうがないパパ2人が奮闘するという話。
そしてこれが醜い争いというよりは、単にバカですよ!
大人げのない意地の張り合い。
「おれのほうがすごいだろ!」
「いや、おれのほうがすごいし!」
「くっそ~!!」

…というもの。
わりと終盤までこれのやり合いでした。
文句言ってるみたいですが、ここが面白いところです。

ウィルが義理の子供たちと仲良くなれずに悩んでいたある日、子供たちの実父から突然電話があり、家にやって来るということに。
ライバルである実父を演じるのは『テッド』のマーク・ウォールバーグ!
なので、もうホントに最高です。
真面目な顔して真剣なほど、妙にバカっぽくてすごくイイ!!
立ち振る舞いとか無駄にマッチョな肉体とか、居るだけで面白かったですよ。

Home7
マーク・ウォールバーグの巨根をみんなで眺めて絶句している上画像。

ウィル・フェレルが子供に愛情を求めるのには深刻な(?)理由があって、彼は不幸な事故から子供がつくれない体になってしまったのです。
つまり、タマナシ野郎なんですね。
この不幸な事故というのも本当にバカ(としか言いようがないもの)で…悲惨。
歯医者で事件は起こるのですが、歯科医もウィルも両方ともバカだよ!!
まあ、そんな不幸があり落ちこんでいた時に今の奥さんと出会い二人の連れ子のパパとなったウィルなのでした。

しかし子供にはパパだと認めてもらえない。むしろ、すこし嫌われている。
父親になることは誰にでもできるが、親父になることは難しい。
そのためには忍耐と真心が必要なのです。

冒頭で娘がウィルの似顔絵を描いてくれるのですが、これがまずヒドい。
パパの頭にはホームレスのウンコが乗せられており、目玉にはナイフが突き刺さっているという無邪気なもの…。子供は残酷だ!
ウィル・フェレルが完全にイイ人なだけにちょっと不憫でした。そのため最初から「ウィルがんばれ!」という気持ちになりましたー。

Home11

オチなんですが、ここの部分だけは予定調和なのでアッサリ書きます。
ちゃんと検査してみたらウィル・フェレルのキンタマは子供が作れるものだったということが中盤で判明。(冒頭の解説はウィルの思い込みだったんですね)
そしてセックスに励んだ結果、ちゃんと赤ちゃんできました!という結末。

ウィルが検査をするため病院へ行くシーンが個人的には一番好きでした!
子供ができないタマナシのウィルに対して、マークのほうは絶倫の巨根男
しかも彼が紹介してくれた世界的名医は下品でおかしなクソ野郎。
「マークのキンタマはすごいからみんな見てみろ!」という流れになり、みんなでそれを見て驚いていたりして…すごくバカでサイコー!

巨根という設定は絶対『ブギーナイツ』を意識していたと思います。マーク・ウォールバーグといえばどうしてもこれが思い浮かぶので説得力抜群でした。

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伝説となった『ブギーナイツ』のラストがこれだ!(30センチのデカマラ)

その後、精液を取るためにウィルは個室に入り自慰行為をすることに。
ズボンを下ろし下半身丸出しの状態で行為を始めようとするのですが、傍の窓にかかったブラインドが開いているのが気になってしまい、少し手で触れてみるとブラインドごとバサッと落っこちてしまいます。
そして、窓を隔てた隣の部屋ではなぜかパーティーが行われており、下半身を知らない人たちに見られてしまうという恥ずかしい事態に!
けっこうキツい恥辱なのですが、何事もなかったようにカットが切れるところなどすごく良かったです。演出のテンポが良いので退屈なんかはまったくなし。
下ネタもけっこうあったんですが、肝心のモノは直接映さないのでギリギリセーフな感じもしました。それに、もし主演がベン・スティラーだったらそういう部分も隠さず全部見せていたはず!(だからそれよりはちょっとマシ!)

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子供たちに好かれるためのパパ2人なんですが、どのサプライズもけっこう好きでしたよ。シンプルな脚本も面白かったです。
幼い子供なので、とりあえず欲しがってるものを与えれば喜ぶんですね!

マークからの最初のプレゼントがこの汚らしい犬
ほとんどゴミみたいな風貌なんですが、こんなのでも子供たちは大喜び!
両目は白く濁っているし、今にも死にそうな老犬にしか見えません。
さらにマークが言うには、ドブに落ちてたのを拾ってきたそうです。
犬なら何でもイイ!とにかく欲しい!という心情の子供たちとしては大喜びする出来事であり、「パパ(実父)大好き!」な状態に…。子供って単純!
これが悔しかったウィルは後々になってポニー(小さめの馬)をプレゼント!

動物をヒドい目に遭わせるネタはアメリカのコメディ映画ではほとんど鉄板なのか、毎回のように登場しますねー。だいたい障害を持っているか、変な死に方をして爆笑というパターン。不謹慎ではありますが笑えます。

Home5

ゴツい体でゴツいバイクに跨るマーク・ウォールバーグは、ほとんどゴリラ。
そんな強そうなパパが子供たち的には超クール!
なので、ワイルドなパパ対決ではマークが圧勝でした。

妻に邪魔なバイクを移動させるように頼まれたウィルは「チャンスだ!」と思い大奮闘。バイクに乗ってカッコイイところを見せようとしたのですが、変に気合いが空回った結果、家の壁を破壊した上に愛車までぶっ壊してしまうハメに!
そして、なぜかバイクは無傷!!都合良いんですが、超楽しいシーンでしたよ。
スピード感があって面白い。しかも子供たちを轢き殺しそうになる最低なパパ。

Home6

次は、スケボー対決です。
庭に立派な小屋とデカいハーフパイプを勝手に建設するマーク。
まあ、頭がどうかしてますが…子供たちは大喜び。
スポーツ万能なマークはスケボーのテクニックもプロ並み!

ウィルはここでも「今度こそいいところを見せてやる!」とマークに対抗。
古いスケボーを引っ張り出してきて屋根の上から滑ることに。(バカ!)
しかし、案の定大失敗。
高く舞い上がったウィルは頭上に張られていた電線に直撃!
そして、一旦死亡………(!)。
マークの適切な処置によって何とか一命を取り留めます。
当然子供たちは義父に失望しますよね…。

何をやってもうまくいかずマークに惨敗続きのウィル。
後半に入ってからは今までの負け分をどうにか金の力で盛り返します。
山ほどプレゼントをあげて、子供たちの愛情を金で買う最低っぷり。
しかし、こういうゲスいことをしてこそウィル・フェレルだ!

Home8

そしてバスケット対決ですね。
ここはけっこう大惨事感があり、盛り上がります。
ウィルは値の張るチケットをダフ屋から購入。
そして家族でバスケットの試合観戦へ。
NBAファンの息子は大興奮。

しかし会場に到着すると、チームの関係者にマークの知り合いが偶然いたことで、さらに良い席で観戦できることになってしまいます。
家族はウィルを残して別席へ移動…。
高額なチケットを買ったことで妻にも怒られ、やけになったウィルはヤケ酒!
そんな時に運悪く(良く?)、シュートを決めたらディズニーワールド!の挑戦者に選ばれてしまうのです。ウィルは酔っぱらっていることで日頃の鬱憤が爆発し、マイクパフォーマンスでは最低な暴言を連発。場内からは大ブーイング。
肝心のシュートは傍に立っていた金髪チアリーダーの頭に直撃!
もう一投やらせろと投げたボールは足の不自由な子供に命中!
最悪な状況でしたよ!!(おもしろかったです)

このことで家族から見放されたウィルは家に入れてもらえず会社で寝泊りすることに…。逆に、マークは父親になるためのチャンスをもらうのですが、社交的で何でもこなせるにも関わらず、まっとうな父親としての役目は全く果たせずに挫折して逃亡。そして酒場で呑んだくれ。

Home10

そんなことがあったことで2人は傷を舐め合うように和解していくのです。
そしてラストのダンス対決に突入していくのでしたー。

暴力なんてクールじゃねえし、ダンスで対決だ!って感じの導入部が良い。
この時点で2人はすでに意気投合しているため、敵はクソ親とクソ子供
ここではマークの超人的身体能力が炸裂したり(スタント使ってましたが)、長男の悩みが解決したりと、いろいろとスッキリしていくので気持ちよかったです。
娘との踊りもうまくいき「どっちのパパも最高だよ」と、ここは予想通りな着地。

その後、マークは新しい妻と再婚!
ウィルの家のすぐ隣に豪邸を建てて住むことになります。
再婚相手の妻に連れ子がいたことで、今度はマークが当初のウィルと同じような悩みを抱えることになるのでした…。
そんな感じで、その後の展開を想像してしまうラストでしたよ。

Home9
ここも完全にネタバレですが、大好き。

好きなキャスト&監督の映画なので、かなりヒイキ目な感想だと思います。
(ほとんどあらすじ書いてただけで感想僅かでしたが)
正直、ギャグがところどころいききってないんですよねー。
そのへんはレイティングを意識したためなのだと思ってますけど。
あと、やっぱりウィル・フェレルにはキチガイな役を演じてほしい。
善人でもいいんだけど、主演作は気が狂ってないとダメだ!
うーん…どうしても物足りなさが残ってしまう。

ラストは続編に繋がりそうなものだったし、2があることを期待します。
この映画って本国ではヒットしたんでしょうか、ちょっと気になりました。
とにかく、次回はマーク・ウォールバーグVSジョン・シナだ!

Home12
大オチのキャスティングが最高。

『ハッピーボイス・キラー』感想。(PG12)

気狂いのライアン・レイノルズが好きな女たちをブチ殺してしまう困った映画! 臆病で童貞で友達はイヌネコだけ!腐りやすい生首は冷蔵庫に保管だ!
個人的評価:★★★★★★★★★☆
Voices
2015年09月19日公開/104分/アメリカ/映倫:PG12
原題:THE VOICES
監督:マルジャン・サトラピ
出演:ライアン・レイノルズ/ジェマ・アータートン/アナ・ケンドリック

<あらすじ>
アメリカの片田舎、ミルトンに住む孤独な青年ジェリー(ライアン・レイノルズ)。地元の工場で働き、犬と猫それぞれ1匹ずつのペットたちと平凡な生活を送っているのだが、そんなジェリーにはある秘密があった。他の人には誰にも聞こえない「声」が聞こえるのだ。精神的な病からくるもので、精神科医のウォーレン博士(ジャッキー・ウィーヴァー)から薬を処方されるも、ほとんど服用せずにペットと会話する異様な日々を送っていた。ある日、工場の社長から年に一度のパーティーをすると告げられ、ジェリーも新人の要員としてパーティーの仕切り係に抜擢される。片思いの経理係フィオナ(ジェマ・アータートン)も仕切り係だったことに心躍らせたジェリーは犬と猫の声に諭されながらフィオナに猛アタック。若干ジェリーに心を寄せるフィオナの同僚リサ(アナ・ケンドリック)をもそっちのけの勢いで中華料理デートに誘うも、見事にすっぽかされてしまう。がっかりするのもつかの間、運よくフィオナを家に送ることになったジェリーだが、彼女を乗せた車の道中、ふとしたことでフィオナを刺し殺してしまう。慌てふためいたジェリーは隠ぺいのため、フィオナの死体を家に持ち帰り、切り刻んだ上、生首を冷蔵庫にしまいこんだ。次第に生首になったフィオナもしゃべり始め、ジェリーは正気を失っていく。
(以上ウィキペディアより)

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とりあえず、ライアン・レイノルズがメチャクチャ可愛かったですよ(*´ω`*)
まあ、連続殺人犯なんですが…なんだか愛おしくなっちゃう感じでした。監督は『ペルセポリス』(傑作!)の方ということで、アメリカ映画っぽくない表現も多々あったりして、そういう部分も楽しかったです。
ブラックコメディだと思います。
人を殺したり、遺体を解体したり、残酷な行為も多いんですが、グロい描写は(たぶん)ほとんどありません。
明るくハッピーな感覚のほうが印象としては強かった気がします。とくにラストステージがなかなかブッ飛んでおり、発想が凄い!変です!
全体的に色彩感覚もド派手で異様にPOPな雰囲気でしたー。

先日観た『デッドプール』の主演ということもあって、ライアン・レイノルズが気になってしょうがないんですよねー。そのために観た、という感じ。

Voices9

原題は『THE VOICES』。主人公・ジェリー(ライアン・レイノルズ)は、常人には聞こえない声が聞こえてしまうのです。
動物が話しかけてきたり、生首が喋ったりと、少し異常な世界観。
動物の声(猫・犬・鹿)はすべてライアン・レイノルズが演じています。
つまり聞こえてくる声はジェリーの妄想世界の出来事なのです。

こんなことになってしまったのはジェリーの母親が原因でした。
彼女も同じように声が聞こえてしまう人間で、そのことで病院の人間たちに追いつめられ、ついには自殺…。
しかし一人では死にきれなかったため、とどめを息子にお願いすることに!
そして、ジェリーは母親をガラス片で切りつけて殺害。
これは気が狂うのも納得。
ついでに父親もクズな暴力男で、ジェリーは幼い頃から妄想癖あり。

十年前に起こったこの事件からジェリーの精神年齢は止まってしまいます。それからは声に従って生きていく現実逃避の日々が始まるのでした。

Voices13

最初に殺害される女性がこの方ですが、なりゆきが突飛で面白かったです!
同じ職場(バスタブ製造工場)で働いており、彼女に好意を寄せるジェリー。
ある雨の夜、偶然が重なって彼女を車で家まで送ることに。
そしてその途中、彼女をナイフで殺るんですが…。
その前にまず、鹿をブッ殺すんですね!
運の悪い事故で鹿を轢いてしまい、フロントガラスを突き破ってきた半分死にかけている鹿が、どうやら「殺してくれ」と言っていたようで、ジェリーは鹿の首筋にナイフを突き立てて車中で血抜き
助手席に座っていた彼女は当然震えあがってドン引き

恐ろしさから外へ逃げ出す彼女をジェリーは追いかけていき、勢い余ってか(?)殺害。そして、死にかけて血まみれの彼女に、何度も「ごめんね!」と謝りながらザクザクとナイフを突き立てて号泣。
彼女の遺体は森の中に放置したままその日は帰宅。
声が聞こえる自分を否定されたと思い殺害に至ったのでしょうか。
完全に気の狂った殺人鬼ですが、声が聞こえちゃうんだからしょうがない

Voices5
タッパの中に詰めているのは、好きな人の肉片。(キムチにしか見えない)

自宅に戻ると、事の詳細をペットの犬と猫に報告
ウジウジ&ナヨナヨ系の主人公は動物の指示に従いテキパキと行動を開始。
翌日、まずは死体を回収するため殺害現場へ戻るジェリー。
難なく彼女を部屋まで連れ帰ったものの、飛び出たハラワタと遺品のハイヒールは現場にうっかり置き忘れてしまうというドジッ子っぷりを発揮

そして、好きだった彼女をナタ切り包丁でバラバラに…。
人を殺すことによって”生きていること”を実感するジェリー。

Voices3

生首は冷蔵庫の中でキレイに保存。状態も良好。
これは鑑賞のため、そして空想タイムのオシャベリ要員として利用。
首から下のお肉はすべて細かくバラしてタッパ容器の中に入れて…たぶんこれは食べていたのだと思います。冷蔵庫の中身はほぼカラッポですし。
さらっと映る肉の減り具合に注目!
直接的な食人描写はなかったです、残念ながら…。

Voices4
いつ見ても好感度バツグンなアナ・ケンドリックは最高だ!

その後、職場の同僚リサ(アナ・ケンドリック)とイイ仲になっていくジェリー。
アナ・ケンドリックが本当にカワイイ!超キュート!笑顔が素敵だ!
途中まで普通の恋愛映画っぽいんですよねー。
彼女は少し前に離婚したばかりで、独り身の猫好きな女性。
ジェリーには最初からずっと好意的に接しています。

そして恋仲は進展していき、ジェリーはリサに童貞を奪われるのです!
(まあ、童貞かどうか明確にはわからないのですが、カラテやってるし童貞だ)
彼女の部屋で一夜を過ごし、幸せな朝を迎えます。
ここが映画全体で最も幸せなシーンでした。
昼間は会社のコピー室で二人隠れてペッティング

その夜、リサがジェリーの部屋を突然訪ねてきます。
ケーキを届けにやって来たのですが、部屋の異常な惨状を目撃されてしまったことで彼女も殺害することに…。
ジェリーの妄想世界ではまっさらでキレイな部屋だったのですが、第三者の正常な人間が見ると、実際はそこらじゅう血にまみれた酷い部屋だったのです!
このあたりの妄想と現実のあからさまな相違も面白かったです。
精神薬を服用時はジェリーも正常な人間と同じように部屋の血まみれに気づいていたりして、妄想と現実の区別がわかりやすく楽しかったです。

Voices8
アナ・ケンドリックも生首に…。

人を殺した際の罪悪感などはほとんど描かれず、どちらかというとそれよりも「ボクってかわいそうだよね」って感じの主人公。
心の葛藤などは、犬が老師猫がサイコパスとしての役割を担いながら、これをライアン・レイノルズの一人芝居によって表現。殺人鬼の脳内を現実世界に引きずり出したような演出は面白いと思いました。
罪の重みなんかはあまり感じさせず淡々と物語が進行。
そしてジェリーが無断欠勤していたことで同僚のデブ女が訪ねて来ます。
これも躊躇することなくアッサリ殺害
しかも、ここは殺害描写を省いていきなり生首なのでホントに最高。

若干コーエン兄弟的な悲喜劇っぽさも感じたのですが、肝心なところは笑いに寄せていたように思います。邦題の『ハッピーボイス・キラー』も、まさにその通りなので良いと思いましたよ。

Voices10

増える生首。どうでもいいけどデブ女の表情ズルすぎだよ!

Voices2

ジェリーは親殺しというレッテルを一応貼られているため、精神病院に通院しています。担当の精神科医が『アニマル・キングダム』に出てたババアだったので、登場シーンでちょっとテンション上がりました!
終盤、この人は拉致されて連れ回されたりして大変そうでしたけどね。
しかし生首になることはなかったです。

同僚が三人も突如として消えてしまったため、会社は調査に乗り出します。
ネット上で閲覧できる新聞から、ジェリーが親殺しだったこともすぐに知られてしまい、ラストの破滅へと繋がっていくのでした。
この殺人犯には計画性などまったくありません
なので、ラストがどうなるのか、ちょっと予測できませんでした。
こういう場合、たいていオチは死ぬか逃げきるかなんですが、そこは明確に描かなかったのが良かったと思います!

Voices11

とにかく鑑賞後の後味が最高なのでオススメです!
ジェリーが死んだのか、それとも精神が完全に崩壊してしまったのか…。
そういうあえて描かなかった部分も含めて気持ちよかったです。
ゲロ
は3回くらい吐くし、部屋は気づいたら動物のウンコだらけだし、ライアン・レイノルズの踊りはキレッキレだし、殺人は一応ちゃんと魅せてくれる
全体的に楽しませようとしている感じに溢れてて好印象。
文句もとくになく、ノリノリな主題歌もすごく良かった!
なんか幸せな気分になりましたよ、生首いっぱいだったし

とくにラストの多幸感は、凄まじすぎて…素晴らしいとしか言いようがない!

Voices12
『ディス・イズ・ジ・エンド』ばりにテンションの上がるラストが最高だ!

『デッドプール』感想。(R15+)

生首!おっぱい!カーアクション!等々…中学生要素てんこ盛りの大傑作!
グロくてエロくてひたすら愉快!コンプライアンスなんか無視だぜファック!
個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 80点
Deadpool
2016年06月01日公開/108分/アメリカ/映倫:R15+
原題:DEADPOOL
監督:ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクライン

<あらすじ>
ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、以前は優秀な特殊部隊の傭兵(ようへい)として活躍していたが、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期ガンだと診断される。とある組織にガンを根治できると聞いたウェイドは、彼らに同行して人体実験を受ける。
(以上シネマトゥデイより)

Deadpool2

アメコミ大好きというわけでもないのですが、流行ってるので観てきました。正直『X-MEN』シリーズは『ファースト・ジェネレーション』以降あまりノレず…。なので期待してなかったからか、メッチャ面白かったですよ。

寄せ集めアメコミ映画を笑いとばすようなヒーロー像はマジで最高だったし、エンタメ映画はこうあるべきだ!と思えるほどに理想的なバカ映画。「近年の重苦しいアメコミ映画なんてウンザリだ」と代弁してくれるような爽快さもありながらとにかくアッサリ人が死ぬのがすごく良かったです。アメコミ映画、正直苦手なのが多いんですが(ブライアン・シンガーが関わってるやつ全般)こういうアホな話は素直に楽しいし好きですよ!

Deadpool10

末期癌になった主人公が、癌の完治のため謎の組織の治療を受けることに。
しかし、そこは超人製造のための人体実験場だったのだ!
生きていることが不思議なほどの拷問の末、超人的パワーを手に入れたのはいいのだが全身の皮膚がグチャグチャに…。
「騙された!ふざけんじゃねえ、こんな醜い顔にしやがって!ブッ殺す!」
復讐のため、組織全員を皆殺しに向かうデップーであった~。

Deadpool3
首チョンパはカットを割らずに見せてくれました。

序盤のカーチェイスから気持ち全部持ってかれました。時間軸が前後しているため、おそらく一番の見せ場であるこのシーンは開始早々に見られます。個人的にはここのシーン(10分間くらい)がこの映画で最もサイコーな部分。まず、ターゲットの車への突入方法が超絶クレイジーだし、それから狭い車内で繰り広げられるアクションも良かった。カークラッシュ後の人死に描写がとにかく強烈で、頭がオカシイ。首がチョン切れて生首が転がり、ふっ飛ばされて道路標識にぶつかった悪人は一瞬で肉の塊に…。勢いのある凄まじい人体破壊でしたねー。たった数秒の出来事なのですが、ここの描写はショッキングだと思います。瞬発力のあるグロであり、かつ、思い切りのよい清々しさ。

そして、それが終わると殺しのカウントダウンがスタート!
12発で皆殺しにすることを宣言し、ガンアクション&素敵な悪ふざけで悪人をガンガン処刑。要所要所でスローモーなどを駆使しつつ、ふざけた笑いも挟みつつ、殺しは一応残酷に!と完璧でしたよ。一発の銃弾で串団子的に三人同時射殺(未遂)や両刀で串刺しなんかも面白かったのですが、個人的には銃弾によって空いた腕の穴から敵を覗くシーンが好きでした。とくに珍しい表現でもないんですけど、なんとなくサム・ライミみたいで良かったです(しかも穴に指を突っ込んだりして遊んでる)。何も知らずに見てもここの一連の流れで主人公が痛みを感じないということは理解できます。同じヒーローもので『ダークマン』なんかもちょっと連想しました。

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本作最大の特徴は主人公が観客に話しかけてくるところですよね、やっぱり。映画に出演しているということに自覚的なのです。そのため観客にわかりやすい説明セリフなども多く、カメラのアングルを変えたりというギャグもやってます(悪ふざけ多め)。で、それがキッチリ笑いになっていたと思いました。

正直なところ、あんまり知らない…っていうか興味のなかった俳優さんであり、それまでは『アドベンチャーランドへようこそ』のアイツ…という印象くらいしかなかったんですが、デップー役のライアン・レイノルズがすごく良い。喋りも超ハマっていたし、元々コメディ寄りな演技の人なのかもしれません。ちなみに字幕版で鑑賞。

Deadpool13

復讐する動機となる拷問の描き方はすごかったと思います。

拷問の方法はいろいろあったのですが、最終的にはカプセルの中に閉じこめ酸素を極限まで減らし、窒息して気絶寸前になったら再び空気を戻し、ということを何度も繰り返す…というもの。その結果、全身の皮膚がケロイド状になり上画像のような姿に…。しかも、癌は完治せず!最低だ!

「うげえ!」なビジュアルも素晴らしいし、まさに腐ったアボカド。こういう拷問を思いついてしまう人ってなんなんですかね…ちょっと狂ってる。そして敵のボスであるフランシスが、こいつは殺されても文句言う資格なし!という感じのすげームカつく奴ってのも良かったです。ちゃんと厭味な人間。

Deadpool4
ここの地獄感も最高だ!

ほぼ自爆…みたいな方法でカプセルから脱出するのですが、その時にはすでに自己再生能力が身についていたらしく、そのために心臓を鉄の棒で貫かれても死にません。この状況からなんとか生還したデップーは復讐のための殺戮劇を開始するのでした。

手始めにコスチュームを作成。それから組織に関わりのある人間は片っ端から皆殺し。フランシス探しは超楽しかったです。這う悪人を製氷機で追いかけたりするのとか最高。ここは本当にハイテンションでただただ痛快でした。

Deadpool12

セックス描写は『カレンダー・ガール』的に衣裳チェンジを繰り返すのが面白かったですね。獣のように激しく食い物を食い散らかしながらの行為もあり、なんだか下品だけど、ちゃんとエロい。オッパイも出してたし満足です。

まあ、でもここの描写はハリウッド映画でよく目にするようなラブシーンで、可もなく不可もなくという感じ。音楽の使い方は上手いと思いました。

Deadpool8

そして、終盤に登場するこのオッパイ隠し!

これはけっこう微妙でした…。コロッサスの善意が笑いになっているっていうシーンで面白いんですが、ゴツいおばさんのオッパイなので「観たい!」とはまったくならず…。かといって、観たくないわけでもなく………なんか困りましたねー(性癖の問題)。これが美少女とかだったら、たぶんいろいろと言いたいことも増えそうですが、うん、まあ、でも、楽しかったからいいか。

Deadpool6

いたって普通のヒーロー着地だが、ここは前フリが最高!

Deadpool7

そんなわけでシリーズ第1作目は、自己紹介としては最高だったと思います。

オチの部分まで終始過剰にふざけまくってるヒーローでした。
ハリウッド映画の小ネタも満載(ちょっと微妙なのもありましたが)。
ギャグは下ネタと天然ボケ的なバカ系でほぼ統一。
なんだか不思議と愛着が湧いてくるんですよねー。
ホントに憎めない存在でしたよ。
ラスボスの殺し方は、いろいろ好みあると思いますが、個人的には面白かったし大好きです。何がイイって殺すタイミングですよね!
完全にふいをつかれた感がありました…。
ラスボスであの殺し方やる!?
なんかザコ扱いなんですよね、デップー凄い。
まあ、でも、もっと苦しめてやってもよかったかなー。

セリフもいちいち面白いし、本当にひたすら楽しめる内容だったので、アメコミ映画ファンが大騒ぎするのも納得の出来でした。
見たかったものはすべて揃っていた感じです。
しかし後に残るものは、あんまりなかったような気もします…。
あと、圧倒的な美少女不足!(メガソニックちゃんごめんなさい)

とりあえず続編もありそうなので、いまからもう楽しみです。
次作もどうか死体の山盛りになりますように!

Deadpool5

深く印象に残ったのは、自慰行為描写ですね。
これこそ米映画の良心(いいすぎかな…)。

描き方は最小限でしたが、まず何をオカズにしてるんだよコイツ!ってことが面白いし、ズボンの中でシゴいてんのも面白いし、事故的に映ってしまったという体裁も面白い。レイティングを引き上げたのも大正解だし、作り手のサービス精神を感じました。どうでもいいけど、こういうシーンがある映画ってだいたい好きなんですよねー。ありがとうデップー。

Deadpool11
例の『127時間』ネタバレ。予期してても腕が千切れたら驚く。

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