いけにえ映画狂い

外国映画の感想文。お気に入りシーン備忘録など。ネタバレしてます!

2016/08

超カッコイイ映画の死にざま10選。(その1)

個人的に好きな「映画の死にざま」を並べてみました。
まあ、有名なやつばっかりなんですが…。
もうホントに楽しいなー、こういうの。
グロいのあります!!

全部大好きなので、順位づけはとくになし。

fury
『フューリー』(1978年)

まずは、デ・パルマ史上最も人体破壊描写が壮絶なコレ。
映画の死にざまでいつも最初に思い浮かぶのはこの作品なんですよね。このシーン以外にも大量に血を流しているんですが、とにかくラストが圧巻。
上の画像では3回だけですが…実際は13回爆発します(笑)。しつこい!
そして、死んだと同時にエンドロール。もう大好きですよー。
爆発してんのはジョン・カサヴェテス!特殊メイクはリック・ベイカー!

ma
『マーズ・アタック!』(1996年)

次はJ・Bの殉職。他にも大勢死んだり変なことになったりするのでいろいろ好きなシーンも多いんですけど、このジャック・ブラックのプルプルした動きが大好きなんです。ひたすら楽しい!
しかも直前に銃撃しようとしたら弾切れで、降伏しようとしたら殺されちゃうっていうマヌケなキャラで…。バカっぽくて、無様な死に方なんですけど……それでもやっぱりカッコイイ!倒れないし、星条旗も手放さない!
(おもしろいなー)

robocop
『ロボコップ』(1987年)

最高だ!エミール木っ端微塵!このドロドロ感!プシャアアア!!!!
直前にヤバい液体のタンクに突っ込んで全身ドロドロになってるんですよね。それだから車に跳ねられて液状化…。
マジで百回以上見た。
ボンネットを滑る生首もすごくイイ感じ!大好き!

repoman
『レポマン』(1984年)

アレックス・コックスのデビュー作です。
ピカッ!消失!
という、おそらく『レポマン』で一番有名なシーン。
ちなみに光線を浴びなかった足だけは残ってるんですよね。
超カワイイ死に方だなー。癒されます。

pf
『パルプ・フィクション』(1994年)

死ぬほどビビった、そして世界が爆笑したトラボルタのアホな暴発!!
殺した相手はたいして悪いこともしてないチンピラ…。
事故っていうか、ドジで最低な銃殺ですが…。
車が揺れたんだからしょうがない!
てか何が好きってサミュエル・L・ジャクソンのリアクションがメチャクチャ面白いところですよ。すんごく笑える。あまりにアホで、好きすぎます!

wildatheart
『ワイルド・アット・ハート』(1990年)

デヴィッド・リンチのカンヌ映画祭パルムドール受賞作。
バイオレントで純愛でロードムービーなので作品自体も大好きなんですけど、ショットガンで生首がブッ飛ぶって…なにこれ!!
あ、ちなみにパンストかぶってて誰だか分かんないですが、頭部を飛ばしてるのはウィレム・デフォーです。
もう心底ビックリして忘れられない衝撃シーン。

dc
『デッドコースター』(2003年)

とくに何ってこともないんですけど…単純に面白い!
(まあ、さっきから全部ただ面白いだけなんですが。)
このシリーズではこれが一番印象に残ってるんですよねー。
バラバラになるのが好きなのかもしれません!
なんとなく崩れ落ち方が最高だし、膝付いちゃうのも良い。

spacevanpaire
『スペースバンパイア』(1985年)

映画史上最もかっちょいいオッパイと評されたマチルダ・メイ主演の映画です。派手な人体破壊は無いんですけど、精気を吸い取られてシワシワに干からびちゃうんですね。宇宙人怖いですね。皮膚の質感が素晴らしいと思います。
監督はトビー・フーパーなので、カッコイイに決まってる!

(正直、まだ死んでないけど…ほぼ死んでるから…ギリギリ死にざま)

devilsrejects
『デビルズ・リジェクト』(2005年)

これも木っ端微塵系。
命からがらキチガイたちから逃げ出したのに…事故死!!
遠目の画なのでわかりづらいですが、女性がトラックに轢かれて道路の黒い染みになってます。轢かれる前に数台の乗用車に助けを求めるのですが、誰も止まってくれなくて…デカいトラックにバーン!
カット割らずに1カットで撮ってるのが良いですよね。

scanners
『スキャナーズ』(1981年)

ドカーン!!ぎゃあ~!!
…ということで、最後は全世界を驚愕させたクローネンバーグ監督の出世作。
この頭皮のベロリン感&血の飛び散り具合がマジで最高だ!
痛いんだけど、景気よすぎ。ホントに何回見たって飽きない!
ちなみに、特殊メイクはディック・スミスだったんですね。


そんな感じで、まあ全部最高ですよ、ホントに。
なんかこういうのが好きなんですよね、うん…。
超カッコイイっていうより、個人的に好みの死にざまですね…すいません。
映画の中の人間たちにはできれば派手に、そして面白く死んでほしい!!
さよならー。

『ゴーストバスターズ(2016)』感想。

オリジナルへのリスペクトを捧げつつ、新しいこともガンガンやる!
超サイコーなリブート作品だと思いました。
豪華なカメオ出演も盛りだくさん。
個人的評価:★★★★★★★★★☆
gb4
2016年08月19日公開/116分/アメリカ/映倫:G
原題:GHOSTBUSTERS
監督:ポール・フェイグ
出演:クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、クリス・ヘムズワース、アンディ・ガルシア

<あらすじ>
コロンビア大学の物理学者エリン(クリステン・ウィグ)は、旧友アビー(メリッサ・マッカーシー)が自分と共同発表した幽霊研究本を承諾もなく電子書籍化しているのを発見。憤慨して彼女の勤める大学向かうが、なぜか一緒に幽霊騒動の起きた屋敷を調査する羽目に。そこで初めて幽霊に遭遇したエリンは、アビーとその相棒ジリアン(ケイト・マッキノン)と共に喜ぶものの、それぞれ大学を解雇されてしまう。行き場をなくすも幽霊の存在を確信した三人は、超常現象の調査会社を立ち上げるが……。
(以上シネマトゥデイより)

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先行上映で観てきました。ネタバレしてます。
とにかく本当にずっとメチャクチャ楽しかった、大好きです!
世間から冷笑されていた女性たちが街の危機を救ってヒーローに!
「やったあ!オバケは実在した!」という熱量&チーム力はオリジナル越え!

主人公のクリステン・ウィグは大学に勤める物理学者なんですが、幼い頃から幽霊を信じています。しかし終身雇用契約を勝ち取るため立場上幽霊の存在を認めるような非科学的なことは死んでも言えない。
ところが、彼女は若い頃に幽霊に関する研究書を出版していたのですが、ある日その存在が上司にバレてしまう。
ネットで名前をググると簡単に著書が購入できてしまうのです。
このままでは終身雇用がダメになってしまう…ということで彼女は本の販売を止めさせるため、共同で執筆した友人メリッサ・マッカーシーの元を訪れます。

幼なじみのメリッサは研究所で働きつつ現在も幽霊の研究を続けており、本の販売が主な収入源であるらしく簡単には止まりそうにない。
そんな時、ニューヨークのある屋敷で幽霊騒ぎが起こり…。
「一緒にオバケを捕まえよう!そしたら本売るの止めてやるよ!」という展開になってしまう。しょうがなく彼女の同僚ケイト・マッキノンと三人で現場に向かうことに。で、幽霊を目撃してしまうんですね!

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初めは乗り気じゃなかったクリステンも、現場で生の幽霊を目にするとテンションが上がりまくり、もう取り乱して大騒ぎ!
「いた!オバケはやっぱり本当に存在した!」と大興奮する彼女。
記録として現場の映像はすべてカメラで撮影しているのですが、そこはやっぱりメリッサ・マッカーシー。悪びれもせずその動画をネットにアップしてしまいます。そして、それを大学の教授に見られたクリステンはあっさりとクビになってしまう。

冒頭15分くらいでこの映画が大好きになりました!
「嬉しい!」という感情がダイレクトに伝わってきた感じです。
胸が熱くなりましたよ。もういきなり泣きそうでした。
序盤はクリステン&メリッサの『ブライズメイズ』コンビが楽しかったんですが、この映画でさらに強烈だったのは彼女たち以外の二人でしたよ。

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まずは、クリス・ヘムズワース。

仕事を失った主人公たちは超常現象研究所を始めることになります。
そこで事務所の電話番を雇うのですが、最初に面接に現われたのが彼。
クリステンたちと会話をするが、話がまったく噛み合わない…。
要するに、クリス・ヘムズワースはすげえバカなんです!!
しかも、笑えるようなバカじゃなくて、ドン引きしちゃうようなバカ。
受け狙いなのかマジなのか理解しがたい度を越した天然なんです。
しかしマッチョなイケメンだから主人公たちはこいつを問題なく採用!

クリヘム面白すぎました。そんで、可愛げが凄まじい。
本作のバカ要素は全部もってった感じです。
メリッサ・マッカーシーとかまともな女性に見えるもん。
なので、ものすごくハマり役だと思いましたよ!
エンドロールなんか彼の独壇場…しつこくて面白いよ!(写真を推しすぎ)

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そして本作で一番好きな女性!ケイト・マッキノン!
彼女のことはこれまでまったく知らなかったんですが、一気にファンになりましたよ。素敵すぎ。例によってSNL出身のコメディアン。
役柄は技術者なのでおもしろガジェットをいっぱい開発してくれる楽しい人なんですけど、態度がパンクでクレイジーで超かっこいいんですね!
前半はけっこうおとなしくて、でもセリフが無くても表情が良かったりして徐々に興味が湧いていった感じです。
終盤は幽霊だらけのニューヨークを舞台にみんなでゴーストをバスターしまくっていく展開になっていくんですが、音楽が一番盛り上がる重要な見せ場は彼女のバスターシーンだったと思います!二刀流のビームがかっこよすぎて…!
もうねー、いちいちかっこいいんですよね。本作の男前担当ですよ。しかもプライベートではレズビアンっていうんだから、好印象すぎるぞ!

最後に彼女の師匠が明らかになるんですが、そこでさらにアガりました!
ケイト・マッキノンは宇宙最強の女・シガニー・ウィーバーの指導を受けていたのです。

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何と言っても本作の見どころは怒涛のカメオ出演だ!
ということで、まずは『ゴーストバスターズ』といえばこの人!マシュマロマン!(人じゃないけど)嬉しかった!ありがとう!ちゃんと殺意を感じたよ!

オリジナルメンバーは要所要所に間隔置いてちょこちょこ出てくる感じなんですが、ザッと書くと以下。
  • ビル・マーレイ(インチキ評論家)
  • ダン・エイクロイド(タクシー運転手)
  • シガニー・ウィーバー(レベッカ・ゴリン博士)
  • アーニー・ハドソン(葬儀屋)
  • アニー・ポッツ(ホテルの受付)
こんな感じですよね。ビル・マーレイはガッツリ出演してました(調子こいてたら幽霊にやっつけられたオッサン)。リック・モラニスは見逃すまいと注意して観てましたが、出てなかったんですねー。
それからハロルド・ライミスは亡くなってしまったので…。最後に追悼の言葉があり、ちょっと悲しくなりました。でもそのすぐ後にクリス・ヘムズワースの面白いダンスが全開で押し寄せてきたので、涙は粉砕されて、良かったです(笑)。

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「怪獣映画」とか「パニック映画」として見ると、ここがダメだ(人が死なない)とかいろいろあるかもしれないですが、残念ってほど酷い描写はなかったですよ。きっちりエンターテインメントしまくってる内容だと思います。最高に娯楽映画。

gb

もうとにかくずっと楽しかったんですよねー、変な小難しいこと考えず素直に観れた気がします。ただ楽しいだけ…って書くと中身カラッポみたいになっちゃうんですけど、本当に楽しいだけの映画でしたよ!
浮き沈みが少ないというか、ずっとハイ状態というか、本来沈み込むポイント(たとえば失業とか)を笑いにしていたのも良かったと思います。
後半は感謝祭とハロウィンが同時にやってきたような地獄のニューヨークへと様変わりするのですが、お祭りみたいな多幸感はずっとありました。

全体に感じたんですが、オリジナルへのリスペクトは強いと思います。
鑑賞前に漠然と「観たいなー」と思っていたものは全部見せてくれて、なおかつ期待以上のハイテンションムービーだったのでもう大満足ですよ。それからオチもすごく好きなんです。ニューヨークの夜景に泣けた!本当に泣けた!
否定され続けてきたものを、最後には認めてもらえて嬉しかった。
そんな感じで、今はケイト・マッキノンが気になってしょうがないです。


個人的に笑ったシーンベスト3
  • 幽霊の豪快な緑ゲロ。
  • 『ジョーズ』の市長になりたくないアンディ・ガルシア。
  • メリッサ・マッカーシーの『エクソシスト』オマージュ・360度首ぐるりん。
クリヘムはそこに居るだけで終始にやにや。
今回も小学生みたいな感想文になりました。

gb12
クリステン・ウィグはゲロを2回も浴びてた、さすがだ!

クリスピン・グローヴァー 【出演映画一覧】

クリスピン・グローヴァー(Crispin Glover)
生年月日:1964年4月20日
出生地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州


1983

『個人授業』
役名:ジャック

『ティーン・ヒーローJ.J.』
役名:アーチー

1984

『月を追いかけて』
役名:ギャツビー・ボーイ

Crispin Glover11
『13日の金曜日・完結編』
役名:ジミー

『りんご白書』
役名:ダニー

1985

Crispin Glover
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
役名:ジョージ・ダグラス・マクフライ

1986

『ロンリー・ブラッド』
役名:ルーカス

Crispin Glover8
『リバース・エッジ』
役名:レイン

1989

『ツイスター/大富豪といかれた家族たち』
役名:ハウディ

Crispin Glover13
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』
役名:ジョージ・ダグラス・マクフライ
備考:写真のみ

1990

『女神たちの季節』
役名:ライオネル

Crispin Glover10
『ワイルド・アット・ハート』
役名:デル

1991

『ドアーズ』
役名:アンディ・ウォーホル

『Rubin and Ed』
役名:Rubin Farr

『Little Noises』
役名:Joey

『Ferdydurke』
役名:Mientus

1993

『カウガール・ブルース』
役名:ハワード・バース

Crispin Glover7
『ギルバート・グレイプ』
役名:ボビー・マクバーニー

1994

『逃げる天使』
役名:ハワード・フィンスター

1995

Crispin Glover15
『デッドマン』
役名:トレイン・ファイヤーマン

1996

Crispin Glover3
『ラリー・フリント』
役名:アーロ

2000

Crispin Glover2
『ベティ・サイズモア』
役名:ロイ

Crispin Glover4
『チャーリーズ・エンジェル』
役名:痩せた男

2001

『Bartleby』
役名:Bartleby

『Fast Sofa』
役名:Jules Langdon

2002

『ロスト・キッズ』
役名:スタン

『Crime and Punishment』
役名:Rodion Raskolnikov

2003

Crispin Glover14
『ウィラード』
役名:ウィラード(主演)

Crispin Glover5
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』
役名:痩せた男

2004

『Incident at Loch Ness』
役名:Party Guest

2005

Crispin Glover9
『セクシー・ボディ・スナッチャーズ』
役名:エディ

Crispin Glover12
『What Is It?』
役名:Dueling Demi-God Auteur / The Young Man's Inner Psyche and Id
備考:兼監督

2006

『罰ゲーム』
役名:サイモン/スタンリー

2007

『鉄板英雄伝説』
役名:ウィリー・ウォンカ

『血の魔術師』

『ベオウルフ/呪われし勇者』
役名:グレンデル

『It is Fine. Everything is Fine!』
監督

2008

『オープン・シーズン2 ペットVS野生のどうぶつたち』
役名:フィフィ
備考:声の出演

『Freezer Burn:The Invasion of Laxdale』
役名:Viergacht

2009

『9 〜9番目の奇妙な人形〜』
役名:#6
備考:声の出演

『The Donner Party』
役名:William Foster

2010

Crispin Glover6
『アリス・イン・ワンダーランド』
役名:ハートのジャック

『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式』
役名:フィル

『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』
役名:フィフィ
備考:声の出演

『Mr. Nice』
役名:Ernie Combs

2012

『Freaky Deaky』
役名:Woody Ricks

2013

『Hiszpanka』
役名:Dr.Abuse

2014

『ザ・バッグマン 闇を運ぶ男』
役名:ネッド

クリステン・ウィグ 【出演映画一覧】

クリステン・ウィグ(Kristen Wiig)
生年月日:1973年08月22日
出生地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州 カナンデイグア


2003

『Melvin Goes to Dinner』
役名:なし

2006

『エアポート・アドベンチャー クリスマス大作戦』
役名:キャロル・マローン

2007

KristenWiig6
『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』
役名:ジル
役柄:TVプロデューサー

『幸せのセラピー』
役名:ジェーン・ホイットマン

KristenWiig10
『最凶家族計画』
役名:ジャニーン
役柄:妊婦

KristenWiig9
『ウォーク・ハード ロックへの階段』
役名:イーディス・フォックス

2008

KristenWiig2
『俺たちダンクシューター』
役名:熊の調教師
職業:熊の調教師

KristenWiig7
『寝取られ男のラブ♂バカンス』
役名:ヨガ・インストラクター
職業:ヨガ・インストラクター

KristenWiig15
『オー!マイ・ゴースト』
役名:外科医

『Pretty Bird』
役名:Mandy

2009

KristenWiig4
『アドベンチャーランドへようこそ』
役名:ポーレット
職業:遊園地スタッフ

『アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの』
役名:太ったビーバーの母

KristenWiig11
『ローラーガールズ・ダイアリー』
役名:マギー・メイヘム

KristenWiig14
『シンディにおまかせ』
役名:スージー・レイノルズ

2010

『ヒックとドラゴン』
役名:ラフ
備考:声の出演

KristenWiig12
『デート&ナイト』
役名:ヘイリー・サリバン

『ほぼ冒険野郎 マクグルーバー』
役名:ヴィッキー

『怪盗グルーの月泥棒 3D』
役名:ミス・ハッティー
備考:声の出演

『幸せの行方...』
役名:ローレン・フレック

2011

KristenWiig5
『宇宙人ポール』
役名:ルース・バグス
役柄:モーテル勤務のキリスト教徒

KristenWiig
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』
役名:アニー・ウォーカー
役柄:宝石店販売員

2012

『リベンジ・フォー・ジョリー 愛犬のために撃て!』
役名:アンジェラ

『Friends with Kids』
役名:Missy

2013

『怪盗グルーのミニオン危機一発』
役名:ルーシー・ワイルド
備考:声の出演

KristenWiig3
『LIFE!』
役名:シェリル・メルホフ

『her/世界でひとつの彼女』
役名:セクシーキトゥン
備考:声の出演

KristenWiig17
『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』
役名:チャニ・ラストネーム

『Girl Most Likely』
役名:Imogene

2014

KristenWiig8
『スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方』
役名:マギー・ディーン
職業:妻

『ヒックとドラゴン2』
役名:ルフナット
備考:声の出演

『Hateship, Loveship』
役名:Johanna Parry

『Welcome to Me』
役名:Alice Klieg

2015

『ミニー・ゲッツの秘密』
役名:シャーロット

KristenWiig13
『オデッセイ』
役名:アニー・モントローズ
職業:NASA広報統括責任者

『Nasty Baby』
役名:Polly

2016

『ズーランダー NO. 2』
役名:Alexanya Atoz

KristenWiig16
『ゴーストバスターズ』
役名:エリン・ギルバート


『COP CAR/コップ・カー』感想。(PG12)

悪ガキにパトカーを盗まれて焦りまくる悪徳保安官の物語。『狼の死刑宣告』以来の魅力全開なベーコン映画、最高だ!
個人的評価:★★★★★★★★★☆
CopCar
2016年04月09日公開/88分/アメリカ/映倫:PG12
原題:COP CAR
監督:ジョン・ワッツ
出演:ケヴィン・ベーコン、ジェームズ・フリードソン=ジャクソン、ヘイズ・ウェルフォード、シェー・ウィガム

<あらすじ>
家出中の少年トラヴィス(ジェームズ・フリードソン=ジャクソン)とハリソン(ヘイズ・ウェルフォード)は野原を歩いていたとき、無人のパトカーを見つける。二人は面白半分に乗り回し、車内で見つけた銃や防弾チョッキで遊んでいたところ、車を盗まれたことに気付いた持ち主の保安官ミッチ・クレッツァー(ケヴィン・ベーコン)から無線の警告が入る。その異様な口調に驚いた少年たちは、やがて車のトランクに隠された秘密に気付き……。
(以上シネマトゥデイより)

CopCar2

いやー、もうメチャクチャ好きですよ、この小規模感!
とくに派手な展開もなく、「盗んだパトカー返せ!」というワンシュチュエーションで最後まで描ききってた印象です。
演出も撮り方も良かったんですけど、個人的には音楽の使い方なんか超好みでした。一見するとほのぼのして見えるシーンなんかもノイズ交じりのBGMが不安な気分にさせてくれるのです。突然何か恐ろしいことが起こりそうな雰囲気が常に漂っており、にも関わらず笑える滑稽さもあって、とにかく最高だ!

CopCar3
写真左・ハリソン、右・トラヴィス

冒頭のシーンは少年二人が卑猥な言葉遊び(「ちんこ」「おっぱい」「うんこ」など)に興じながらだだっ広い草原を歩いているというもの。
田舎町のどうしようもない退屈さが伝わってきましたよ。
そんなとき、森の中でパトカー(コップ・カー)を発見するのです。
二人は車までほふく前進で近づき、石を投げて攻撃。周囲を警戒しながら少しずつ近づいていきます。中には誰も乗っていない様子。ドアにも鍵はかかっていない。二人はとりあえず車に乗りこみ運転ごっこ。そんなことをして騒いで遊んでいると、偶然にも車のキーを発見してしまう!
ということで実際に運転してみることに…。
「運転のやり方はマリオ・カートで覚えたからバッチリだ!」

ここはテンションの上がり具合が最高でした!
重要なシーンなので15分近くたっぷり使って少年たちがパトカーを盗むシーンを描いています。無邪気でほのぼのした雰囲気なのですが、いつ持ち主が現れるかわからない緊張感がずっとありました。しかも盗むのは警察の車。
ケヴィン・ベーコン登場までの引っ張り方がすごく良かった。

CopCar5

そして、ベーコン登場。ここだけは時系列が前後しています。
ベーコンは死体を埋めるために森へ来て、作業に励んでいる間に少年たちに車を奪われてしまったのです。そのことに気づいたベーコンのリアクションが情けなくてすごくイイ!
ブチ切れたりはせず、「ク~、困ったなあ…」という感じ。
車のトランクにはまだもうひとり人間が入ったままだったのです。

とりあえず警察の指令室に電話し、パトカーの無線から連絡がないか確認。その後、車を追いかけるためタンクトップで大きなカバンを抱えて全力疾走!
超カッコ悪いんですけど、面白かったですよ。
あたふたしてて可愛いんです!(ヒゲのオッサンですが)
ベーコンが焦れば焦るほど面白くなる映画でしたよ。

CopCar4

いろいろ好きなシーンあったんですが、一番好きなのはここ。
パトカーを奪われたベーコンが、知らない誰かの車を盗むシーン。

外から車の窓ガラスに両手を突っ張らせてぎゅうぎゅうやってるから何やってんのかと思ったら、窓を下に引き下げてたんですね。そして僅かに開いた隙間から靴紐を垂らしてドアのロックを解除しようとするのです。
クールな犯罪映画だったらこんなシーンもスマートに魅せちゃうと思うんですが、ここはじっくり面白く撮っています。
窓ガラスをあっさり割っちゃわないところがとてもイイ!
なかなか成功しないのでベーコンの鬱憤も溜まっていきます。ブツブツ独り言を言いながら、近所の犬に吠えられて焦りまくるベーコン。
結局三度目の挑戦でやっと開くんですけど、ここのドキドキ&いらいら感は本当にサイコーだし、とにかくもうケヴィン・ベーコンが可愛すぎます。胸がときめきましたよ。ちょっとしつこいところが良かったです。

CopCar6

そうして他人の車を盗んで一旦家に戻るベーコン。帰宅すると入手したヤクを始末したりヤクでラリったりと大忙し。パトカーに無線で呼びかけるが応答はない…。

一方その頃、少年たちはパトカーを放置して、銃で遊ぶのに夢中。しかし、しばらくしてトランクの中の物音に気づき、ついには開けてしまいます。中には血まみれで縛られたオッサン(シェー・ウィガム)が入ってました。二人で会議した結果、「良い人そう」ということで彼を救ってあげるのですが…。

CopCar9

もちろん男は極悪人。
自由にした途端に銃を奪われ少年たちは人質にされてしまいます。パトカーの後部座席に監禁され、男の復讐にうまく利用されてしまうのです。

まずは無線でベーコンをおびき寄せることに…。
少年からの応答にベーコンは大喜び。ここも超かわいい。
萌えなんて言葉は大嫌いですが、完全にベーコン萌え映画。

CopCar7

本作で最も意外性のある人物はこのオバサンでした。
少年たちは陽気に車をブッ飛ばして、彼女とすれ違います。
幼い子供が危険運転をしていたということ、そして自分を危険に晒した…ということに想像以上にブチ切れており、警察に通報しただけじゃ彼女はイライラが治まりません。
しかも警察には頭がオカシイ人扱いされてしまい…結局は子供たちに説教しに現場へ向かったために頭をふっ飛ばされて死んじゃうんですね!
彼女自身から巻き込まれていって死んだ感じなので、不謹慎ですが面白かったです。

CopCar12

その後、衝撃的な銃撃戦の末に大人たちは三人とも倒れてしまいます。

後部座席に監禁された少年二人は脱出するために銃で窓を割ろうとするのですが、銃の撃ち方がわからない。何度も試すが銃を撃てず、しょうがなく銃身を叩きつけて窓を割ることに…。そうしている間に銃の安全装置が外れます。
このやりとりを見てて思ったのは「この狭い空間で銃撃ったら跳弾が恐いな…」ってことだったんですが、見事にそういう展開に!
放った銃弾で窓は割れたものの、跳ね返ってきた銃弾でトラヴィスが腹に重傷を負ってしまいます。窓が開いた瞬間にハリソンは外へ駆けだすが、トラヴィスの呼び止める声がして…。

ここのシーンすごく良かったですよ!!
撮り方も良いし、ハリソンの表情も良い。「防弾チョッキを着てれば良かったのに」というセリフもすごく良い。っていうかただ好きなだけなんですが、心にきました。序盤の無邪気な銃遊びがここに影響してきたりします。

CopCar8

ラストはハリソンが親友・トラヴィスを助けるためにコップ・カーで激走!
銃で撃たれたけどやっぱり死んでなかったベーコンもむっくり起き上がり、シェー・ウィガムの車に乗って追いかけてきます。さすがベーコン。
それから繰り広げられるのは、暗くて地味なカーチェイス。
ベーコンの最後のセリフは、「おれのコップ・カーだぞ!」。
車返せよ!ってところは最初から一貫しており、追いかけまくる展開は『激突!』っぽくもありました。

ハリソンは中盤に「お前遅いよ」とトラヴィスにバカにされたりしていたのですが、最後には目標速度に到達し、少年から男になるのです。それにこれが自分を罵った親友のためなので本当に泣けてくる。タイトルクレジットのカラーリングがパトカーランプの色だったことには、ラストになって気がついた感じです。ここでの余韻も良かった!

そしてベーコンは無惨にも事故ってしまい、少年たちは逃げ切るのでしたー。

CopCar10

監督は『クラウン』を撮ったジョン・ワッツ。なので今回もホラー演出が強烈なのかと思ったんですが、恐怖よりも笑いのほうを強く感じました。
決してコメディではないのですが、主役の保安官は笑わずにはいられない滑稽さ。やはりこれは演じているのがベーコンだからでしょうか。狂気で突っ走っても良さそうな内容なのに、鬱陶しい状況に対面するたびに「もう勘弁してくれよー」な表情に見えてくる主人公。なんとなく「コップ・カー 第一話」って感じで物語の序章のみを88分に収めたような感じもしました。
足りないと言えば足りないのですが…でも、そこがイイ!

結局ベーコンはラストでデカい牛に衝突して足止めを食いますが、あれで死んだとも思えない。何か今後も話が続きそうなワクワク感も残しつつ、少年の小さな成長を描いて終わっていった印象です。

もし主演がケヴィン・ベーコンじゃなかったらB級映画というジャンルに括られちゃう作品かも知れません。少年たちの家庭状況や警察の指令室の描写なんかも盛り込んで120分程度の尺にすれば、所謂「人間ドラマ」の重みも増したんでしょうけど…そんなの要らないよ!ってことで個人的には最高の映画!

CopCar11
将来有望そうな若手俳優たちでしたよ。

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