滅多にアメコミ映画観ない人の感想です。
面白かったのはキャラ萌え部分だけでした!
<あらすじ>
世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。
(以上シネマトゥデイより)
ジャレッド・レトが出てるので観てきました。原作、読んでません!
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』………観てません!!
(なので、見当外れなことばかり書いてる気がします)
本作のテーマは、ジャスティス(正義)とは真逆の、悪!
メインのキャラが全員ヴィラン(悪役)ということで「ガンガン景気よく大暴れしてくれればそれでいいや」ぐらいの気持ちで鑑賞しました。
とりあえず、全然悪くない悪役だらけでビックリしましたよ!
【悪VS邪悪】を描いたらしいのですが、【善VS悪】のいつものやつにしか見えませんでした…。登場人物は皆人間味溢れる善玉っぽい犯罪者ばかり。過去を後悔していたり娘を溺愛していたりと、揃ってイイヤツな犯罪者たち。純粋な悪ってよりはもっと程度の低い不良や小悪党の寄せ集めヒーロー映画のような印象です。思っていたものと根本から異なる内容だったので、(勝手ですが)裏切られたような気分にもなってしまい、そこの不満がけっこう大きいです。
個人的に期待していたのは、街を理不尽にブッ壊し、邪魔するヤツは皆殺し!とにかく無暗に暴れまくって、しかし世界を救ってしまう!!みたいな…そういう展開だったので、ちょっと肩透かし喰った感じです。
全米では公開から3時間後(!)に再製作を求める声が続出し署名活動なんかも巻き起こっていたそうです(よく知りませんが)。駄作ってほどヒドいとは思いません。が、よくある平凡なハリウッド大作だとは何度も思いました…。
こんなこというとアレですが、脚本はクソだったと思います!
とくに終盤が超つまらなかった…。
しかしキャラクターはけっこう好きでした、キャラクターは!
まずハーレイ・クインがすごい(完璧な尻!)。エロいし、可愛いし、めちゃくちゃメンヘラっぽいし見た目は気が狂ってそうだしビジュアルは完璧。でも映画が始まってからは、ちょっと物足りなさを感じてしまいました…。
武器の”グッナイバット”は全然活躍しないし、終盤の戦闘シーンでは弱すぎて戦力にならないし、ただぼーっと突っ立ってたりしてクレイジーと思える瞬間もあんまりなかったです。体力・知力・尻と完璧ですが戦力としてはどうなんでしょう。彼女がチームに加わった意味がよく分からなかったりもしました。キメの殺害シーンでサクッと大ボスを撃退しちゃうんですが、彼女である必要性も感じられず…。あと、公衆の面前での生着替えは予告のまんまでした。
なので、ハーレイは全体的に、プラス100点!マイナス100点!トータル0点!みたいな感じです。良くも悪くも予想通りな感じでした。
メンバーがみんな善人なのが最も不満な点なのですが、とくにウィルですよ!
とにかくイイヤツすぎ。
実質の主役はウィル・スミスだったと思います。ワンショットの見せ場も多かったし、いつものように「俺の映画だ!」って感じに目立ってました。
本作では娘を愛する凄腕スナイパーを演じており、私利私欲のため人を殺す殺し屋で、序盤は跳弾でターゲットを射殺したりでカッコイイんですが、描き方がめちゃくちゃ中途半端に思えました。「悪人だぜ」とか言っているわりに、たぶんデッドショットがキャラクターの中でも最も善意で動く存在だったと思います。行動原理はすべて娘のため。極度な親バカ野郎ですよ。かといって娘原理主義ってほどいききってもおらずハーレイ・クインを撃ち落とすべき場面で、わざと弾を外してしまったり…。そこが愛情なのか友情なのか、単に情けをかけたのか分かりづらいし(アッサリ撃ち殺せばいいのに)、終盤のバトルシーンでも得意技の跳弾スナイピングを見せてくれず、ただ突っ立ってるだけの存在だったりで(ディアブロの爆死を皆で突っ立って見守る)けっこう鬱憤も溜まりました。ラストにはベタベタした親子愛を見せつけられて、ホントにもうウンザリ。結局は本作もウィルが世界を救う俺様ヒーロー映画に思えてしまいました。しかも肝心なところで活躍してくれない…。そもそもデッドショットって人を冷酷に殺してはいても根本の部分がまったく悪人でもなんでもないし、「またこれかよ」の連続でした。真偽は分かりませんが、ウィルが脚本に口を出したことでジョーカーの出演シーンが減ったとか…。あながち無くも無い話だと思います。そうだったのなら、なんか最悪です。
「スーパーマンが善人だったから良かったけど、もしあれが悪人だったら世界終わるよね…」ということで、その対策として死刑や終身刑となって服役している悪党達を減刑と引き換えに構成員とした特殊部隊タスクフォースX、通称【スーサイド・スクワッド】を結成するアマンダ・ウォーラー(政府組織A.R.G.U.S.のトップ)。
護送されてきた凶悪犯罪者たちは首に爆弾を埋められて「逆らったら殺す」と、政府の言いなりに。
そしてバケモノ退治のため街へ移動する一同。
最初はみんな真面目に従っていたのだが…。
隙をついて早速脱走を試みるスリップノットさん!
ロープをひゅるひゅるやって壁を上っていくスリップノットさん!
・・・空中であっけなく爆死!
(画面の隅で小さく爆発して亡くなっていたので、よく見えなかった)
せめてちゃんとしっかり派手に見せてほしかったです。
まあ、レイティングとかいろいろあるのかな…。
血はほとんど出ない映画でした。
そんなことをしている間にエンチャントレスの謀略によって街の人間たちは鉄塊みたいなキモいバケモノに変貌させられてウヨウヨ増殖。それらをぶっ倒すスースクメンバー。変貌してしまった元人間たちをガツガツ蹴散らしていく。「こいつら元は人間だったのか」と気づいた瞬間は躊躇する表情を見せてもいましたが、そのあたりの葛藤は描かれてなかったと思います。
そんな人間じみた葛藤、悪人には必要ないですが!
アクションに熱いものはなく、とんでもなく平凡なものでした!
しかしカッコイイといえば、そんな気もする…。そんな感じ!
大ボスであるエンチャントレスはサイコーでした。マジで大好きです。とくに変身前のこの黒くて汚らしいバージョンのエンチャンにもう心鷲掴まれ状態。中の人ことカーラ・デルヴィーニュさんは、プライベートでも強烈にイカれた変顔美人ってことが最近ちょっとずつ分かってきたのでファンになりつつあります…。なので、もう一度観直したい!
6373歳の古代の魔女であるエンチャントレスはジューン・ムーン博士に憑依したものの、心臓を政府に奪われ言いなりになってしまう。パッと見た感じ、呪詛感ムンムンで邪悪だし、ほとんど裸みたいな格好だし、額の月の飾りモンもイイ感じ。しかも災害レベルで大暴れしてくれます(衛星を破壊したり)。最後までわりとブレずに悪事を働いてくれたので、断トツでエンチャントレスが一番好きです。原作のコミックはまったく読んでないので細かい設定分かりませんが、彼女の目的はどうやら弟を救うこと(?)らしく、『ゴーストバスターズ』が登場しそうな地下鉄での弟大暴れを経て、ふと思いついたように「人間ってクソだし全員殺して世界終わらせる!」みたいな展開へ。それからは得意の魔力でバケモノを量産し、弟と二人で街を破壊することで政府の脅威へと成長していくのでした…。
そんな彼女をスースクがぶっ倒すって話です!
ぶっちゃけエンチャントレスが最強すぎるんですよねー、魔法使いなので…。しかし意外にも肉弾戦を挑んでいく部隊の面々。応援したい想いより、「どうやって倒すんだ…ムリだろ…」ってことで頭が埋まりました。
エンチャンの死にざまは意外とアッサリしたものでした………ドジっ子にしか見えない。グサア!!心臓ギュウウウ!!パアアアアン!!シューー・・・・
最後のバトルはチームなんだからもっと熱くなるような連携プレーとかやればいいのに、と少し思ってしまいました。でも、まあ、エンチャントレスが素敵だったからいろんなことはどうでもいいような気分にもなりましたよ。
ジョーカーは賛否あるようですが、ぼくは、あまり好きではなかったです…。もちろんカッコイイしセクシーだし半端なく美しいとは思いましたが、衝撃的なものはなかったですね。爆弾を爆発させたり銃をブッ放したりと暴れていました、しかし残酷ってほどでもなく…すいません、小物感が凄まじかったです。ヒースと比べて云々の前に映画に登場する悪役としてこれはどうなんだ?という気分でした。それに出演量も少ないですし、印象も薄っぺら。これじゃあハーレイ・クインといちゃいちゃするために出てきたようなもんです。ハーレイの紹介中にしれっと現われる最初の登場シーンも、こんな登場でいいのかよ!…と少し落ち込みそうでした。なんか全体的に重々しさというか重要人物感のない薄っぺらな殺人ピエロみたいで、オチなんか本当に最悪だし…。魅力的な悪役としては映りませんでした、残念ながら。ジョーカーが主役じゃないのは分かりますが、途中、存在する意味すら曖昧になってしまいました…。
理性も常識もぶっ飛んでるはずのジョーカーなのに、なんかフツーだな、と。
やっぱり人を残酷に殺すジョーカーが見たかったです。ただの願望です。べつに殺人シーンを直接的に見せなくてもショッキングにボンボン爆発させていく爆弾野郎でもよかった。ハーレイとの恋愛なんかは正直クソどうでもよかったし(ウィルの親子愛と同じくらいにどうでもよかった)ジョーカーが生き生きしながら悪いことやっていればそれでよかった。なので、けっこう不満です。ジョーカーさえちゃんとジョーカーしてくれていれば、ほかの悪人は気にならなかったかもしれません。むしろ、一番心血注いで大暴れさせるべきキャラだろ!と思いました。一番推してる出演者だったので、ここはすごく残念でしたね…。撮影前のメソッドっぷりが活かされたのかどうかは謎ですが、少なくとも自分はジョーカーの狂気もカリスマ性もあまり感じることができませんでした。レトくんは頑張ってましたけど…。
面白くなりそうな瞬間は何度もあったんです。
しかし、そうなる前にフェイドアウトしていってしまうような映画でした。「もっと見せてほしい」と思うシーンは多かったです。ラストバウトでの兵士の爆死など”人死に”を映さないのは、まあしょうがないのかもしれませんが、仲間の死をないがしろにしている印象すら受けましたよ。チームで戦ってんのに結束みたいなもんは感じられなかったし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のような胸熱な展開もありませんでした。
結局この映画は何を伝えたかったんだか…。
「仲間として、ファミリーとしてひとつになろうとする”壊れた人たち”のストーリーを語りたいんだ。彼らはつながり、心を通わせることができるんだ、とね」
(*´Д`)・・・イマイチ伝わりませんでした
あと、やっぱりジョーカーの行動が意味不明!とか、世界が終わりそうな事態の最中にバットマンは一体どこで何やってたんだ…とか、いろいろ疑問に思うことも多かったです。ということで、愚痴が止まりません!
「このキャラのここがいいよね!」みたいな、そういう部分で盛り上がるための映画なのかな、と思いました。脇のキャラも魅力的な人が多かったですし。キャプテンとかディアブロとか…。
面白かったのはキャラ萌え部分だけでした!
個人的評価:★★★★★★☆☆☆☆ 60点
2016年09月10日公開/123分/アメリカ・カナダ/映倫:G
原題:SUICIDE SQUAD
監督:デヴィッド・エアー
出演:ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビー、ジョエル・キナマン、ヴィオラ・デイヴィス、ジェイ・コートニー、ジェイ・ヘルナンデス、アドウェール・アキノエ=アグバエ、アイク・バリンホルツ、スコット・イーストウッド、カーラ・デルヴィーニュ
原題:SUICIDE SQUAD
監督:デヴィッド・エアー
出演:ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビー、ジョエル・キナマン、ヴィオラ・デイヴィス、ジェイ・コートニー、ジェイ・ヘルナンデス、アドウェール・アキノエ=アグバエ、アイク・バリンホルツ、スコット・イーストウッド、カーラ・デルヴィーニュ
<あらすじ>
世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。
(以上シネマトゥデイより)
ジャレッド・レトが出てるので観てきました。原作、読んでません!
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』………観てません!!
(なので、見当外れなことばかり書いてる気がします)
本作のテーマは、ジャスティス(正義)とは真逆の、悪!
メインのキャラが全員ヴィラン(悪役)ということで「ガンガン景気よく大暴れしてくれればそれでいいや」ぐらいの気持ちで鑑賞しました。
とりあえず、全然悪くない悪役だらけでビックリしましたよ!
【悪VS邪悪】を描いたらしいのですが、【善VS悪】のいつものやつにしか見えませんでした…。登場人物は皆人間味溢れる善玉っぽい犯罪者ばかり。過去を後悔していたり娘を溺愛していたりと、揃ってイイヤツな犯罪者たち。純粋な悪ってよりはもっと程度の低い不良や小悪党の寄せ集めヒーロー映画のような印象です。思っていたものと根本から異なる内容だったので、(勝手ですが)裏切られたような気分にもなってしまい、そこの不満がけっこう大きいです。
個人的に期待していたのは、街を理不尽にブッ壊し、邪魔するヤツは皆殺し!とにかく無暗に暴れまくって、しかし世界を救ってしまう!!みたいな…そういう展開だったので、ちょっと肩透かし喰った感じです。
全米では公開から3時間後(!)に再製作を求める声が続出し署名活動なんかも巻き起こっていたそうです(よく知りませんが)。駄作ってほどヒドいとは思いません。が、よくある平凡なハリウッド大作だとは何度も思いました…。
こんなこというとアレですが、脚本はクソだったと思います!
とくに終盤が超つまらなかった…。
しかしキャラクターはけっこう好きでした、キャラクターは!
まずハーレイ・クインがすごい(完璧な尻!)。エロいし、可愛いし、めちゃくちゃメンヘラっぽいし見た目は気が狂ってそうだしビジュアルは完璧。でも映画が始まってからは、ちょっと物足りなさを感じてしまいました…。
武器の”グッナイバット”は全然活躍しないし、終盤の戦闘シーンでは弱すぎて戦力にならないし、ただぼーっと突っ立ってたりしてクレイジーと思える瞬間もあんまりなかったです。体力・知力・尻と完璧ですが戦力としてはどうなんでしょう。彼女がチームに加わった意味がよく分からなかったりもしました。キメの殺害シーンでサクッと大ボスを撃退しちゃうんですが、彼女である必要性も感じられず…。あと、公衆の面前での生着替えは予告のまんまでした。
なので、ハーレイは全体的に、プラス100点!マイナス100点!トータル0点!みたいな感じです。良くも悪くも予想通りな感じでした。
メンバーがみんな善人なのが最も不満な点なのですが、とくにウィルですよ!
とにかくイイヤツすぎ。
実質の主役はウィル・スミスだったと思います。ワンショットの見せ場も多かったし、いつものように「俺の映画だ!」って感じに目立ってました。
本作では娘を愛する凄腕スナイパーを演じており、私利私欲のため人を殺す殺し屋で、序盤は跳弾でターゲットを射殺したりでカッコイイんですが、描き方がめちゃくちゃ中途半端に思えました。「悪人だぜ」とか言っているわりに、たぶんデッドショットがキャラクターの中でも最も善意で動く存在だったと思います。行動原理はすべて娘のため。極度な親バカ野郎ですよ。かといって娘原理主義ってほどいききってもおらずハーレイ・クインを撃ち落とすべき場面で、わざと弾を外してしまったり…。そこが愛情なのか友情なのか、単に情けをかけたのか分かりづらいし(アッサリ撃ち殺せばいいのに)、終盤のバトルシーンでも得意技の跳弾スナイピングを見せてくれず、ただ突っ立ってるだけの存在だったりで(ディアブロの爆死を皆で突っ立って見守る)けっこう鬱憤も溜まりました。ラストにはベタベタした親子愛を見せつけられて、ホントにもうウンザリ。結局は本作もウィルが世界を救う俺様ヒーロー映画に思えてしまいました。しかも肝心なところで活躍してくれない…。そもそもデッドショットって人を冷酷に殺してはいても根本の部分がまったく悪人でもなんでもないし、「またこれかよ」の連続でした。真偽は分かりませんが、ウィルが脚本に口を出したことでジョーカーの出演シーンが減ったとか…。あながち無くも無い話だと思います。そうだったのなら、なんか最悪です。
「スーパーマンが善人だったから良かったけど、もしあれが悪人だったら世界終わるよね…」ということで、その対策として死刑や終身刑となって服役している悪党達を減刑と引き換えに構成員とした特殊部隊タスクフォースX、通称【スーサイド・スクワッド】を結成するアマンダ・ウォーラー(政府組織A.R.G.U.S.のトップ)。
護送されてきた凶悪犯罪者たちは首に爆弾を埋められて「逆らったら殺す」と、政府の言いなりに。
そしてバケモノ退治のため街へ移動する一同。
最初はみんな真面目に従っていたのだが…。
隙をついて早速脱走を試みるスリップノットさん!
ロープをひゅるひゅるやって壁を上っていくスリップノットさん!
・・・空中であっけなく爆死!
(画面の隅で小さく爆発して亡くなっていたので、よく見えなかった)
せめてちゃんとしっかり派手に見せてほしかったです。
まあ、レイティングとかいろいろあるのかな…。
血はほとんど出ない映画でした。
そんなことをしている間にエンチャントレスの謀略によって街の人間たちは鉄塊みたいなキモいバケモノに変貌させられてウヨウヨ増殖。それらをぶっ倒すスースクメンバー。変貌してしまった元人間たちをガツガツ蹴散らしていく。「こいつら元は人間だったのか」と気づいた瞬間は躊躇する表情を見せてもいましたが、そのあたりの葛藤は描かれてなかったと思います。
そんな人間じみた葛藤、悪人には必要ないですが!
アクションに熱いものはなく、とんでもなく平凡なものでした!
しかしカッコイイといえば、そんな気もする…。そんな感じ!
大ボスであるエンチャントレスはサイコーでした。マジで大好きです。とくに変身前のこの黒くて汚らしいバージョンのエンチャンにもう心鷲掴まれ状態。中の人ことカーラ・デルヴィーニュさんは、プライベートでも強烈にイカれた変顔美人ってことが最近ちょっとずつ分かってきたのでファンになりつつあります…。なので、もう一度観直したい!
6373歳の古代の魔女であるエンチャントレスはジューン・ムーン博士に憑依したものの、心臓を政府に奪われ言いなりになってしまう。パッと見た感じ、呪詛感ムンムンで邪悪だし、ほとんど裸みたいな格好だし、額の月の飾りモンもイイ感じ。しかも災害レベルで大暴れしてくれます(衛星を破壊したり)。最後までわりとブレずに悪事を働いてくれたので、断トツでエンチャントレスが一番好きです。原作のコミックはまったく読んでないので細かい設定分かりませんが、彼女の目的はどうやら弟を救うこと(?)らしく、『ゴーストバスターズ』が登場しそうな地下鉄での弟大暴れを経て、ふと思いついたように「人間ってクソだし全員殺して世界終わらせる!」みたいな展開へ。それからは得意の魔力でバケモノを量産し、弟と二人で街を破壊することで政府の脅威へと成長していくのでした…。
そんな彼女をスースクがぶっ倒すって話です!
ぶっちゃけエンチャントレスが最強すぎるんですよねー、魔法使いなので…。しかし意外にも肉弾戦を挑んでいく部隊の面々。応援したい想いより、「どうやって倒すんだ…ムリだろ…」ってことで頭が埋まりました。
エンチャンの死にざまは意外とアッサリしたものでした………ドジっ子にしか見えない。グサア!!心臓ギュウウウ!!パアアアアン!!シューー・・・・
最後のバトルはチームなんだからもっと熱くなるような連携プレーとかやればいいのに、と少し思ってしまいました。でも、まあ、エンチャントレスが素敵だったからいろんなことはどうでもいいような気分にもなりましたよ。
ありがとう、カーラ・デルヴィーニュ。
ジョーカーは賛否あるようですが、ぼくは、あまり好きではなかったです…。もちろんカッコイイしセクシーだし半端なく美しいとは思いましたが、衝撃的なものはなかったですね。爆弾を爆発させたり銃をブッ放したりと暴れていました、しかし残酷ってほどでもなく…すいません、小物感が凄まじかったです。ヒースと比べて云々の前に映画に登場する悪役としてこれはどうなんだ?という気分でした。それに出演量も少ないですし、印象も薄っぺら。これじゃあハーレイ・クインといちゃいちゃするために出てきたようなもんです。ハーレイの紹介中にしれっと現われる最初の登場シーンも、こんな登場でいいのかよ!…と少し落ち込みそうでした。なんか全体的に重々しさというか重要人物感のない薄っぺらな殺人ピエロみたいで、オチなんか本当に最悪だし…。魅力的な悪役としては映りませんでした、残念ながら。ジョーカーが主役じゃないのは分かりますが、途中、存在する意味すら曖昧になってしまいました…。
理性も常識もぶっ飛んでるはずのジョーカーなのに、なんかフツーだな、と。
やっぱり人を残酷に殺すジョーカーが見たかったです。ただの願望です。べつに殺人シーンを直接的に見せなくてもショッキングにボンボン爆発させていく爆弾野郎でもよかった。ハーレイとの恋愛なんかは正直クソどうでもよかったし(ウィルの親子愛と同じくらいにどうでもよかった)ジョーカーが生き生きしながら悪いことやっていればそれでよかった。なので、けっこう不満です。ジョーカーさえちゃんとジョーカーしてくれていれば、ほかの悪人は気にならなかったかもしれません。むしろ、一番心血注いで大暴れさせるべきキャラだろ!と思いました。一番推してる出演者だったので、ここはすごく残念でしたね…。撮影前のメソッドっぷりが活かされたのかどうかは謎ですが、少なくとも自分はジョーカーの狂気もカリスマ性もあまり感じることができませんでした。レトくんは頑張ってましたけど…。
面白くなりそうな瞬間は何度もあったんです。
しかし、そうなる前にフェイドアウトしていってしまうような映画でした。「もっと見せてほしい」と思うシーンは多かったです。ラストバウトでの兵士の爆死など”人死に”を映さないのは、まあしょうがないのかもしれませんが、仲間の死をないがしろにしている印象すら受けましたよ。チームで戦ってんのに結束みたいなもんは感じられなかったし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のような胸熱な展開もありませんでした。
結局この映画は何を伝えたかったんだか…。
「仲間として、ファミリーとしてひとつになろうとする”壊れた人たち”のストーリーを語りたいんだ。彼らはつながり、心を通わせることができるんだ、とね」
デヴィッド・エアー監督
(*´Д`)・・・イマイチ伝わりませんでした
あと、やっぱりジョーカーの行動が意味不明!とか、世界が終わりそうな事態の最中にバットマンは一体どこで何やってたんだ…とか、いろいろ疑問に思うことも多かったです。ということで、愚痴が止まりません!
「このキャラのここがいいよね!」みたいな、そういう部分で盛り上がるための映画なのかな、と思いました。脇のキャラも魅力的な人が多かったですし。キャプテンとかディアブロとか…。
『ホステル』で生き残ったあいつが…
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まったく気づきませんでしたよ!
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