生首!おっぱい!カーアクション!等々…中学生要素てんこ盛りの大傑作!
グロくてエロくてひたすら愉快!コンプライアンスなんか無視だぜファック!
個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 80点
Deadpool
2016年06月01日公開/108分/アメリカ/映倫:R15+
原題:DEADPOOL
監督:ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクライン

<あらすじ>
ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、以前は優秀な特殊部隊の傭兵(ようへい)として活躍していたが、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期ガンだと診断される。とある組織にガンを根治できると聞いたウェイドは、彼らに同行して人体実験を受ける。
(以上シネマトゥデイより)

Deadpool2

アメコミ大好きというわけでもないのですが、流行ってるので観てきました。正直『X-MEN』シリーズは『ファースト・ジェネレーション』以降あまりノレず…。なので期待してなかったからか、メッチャ面白かったですよ。

寄せ集めアメコミ映画を笑いとばすようなヒーロー像はマジで最高だったし、エンタメ映画はこうあるべきだ!と思えるほどに理想的なバカ映画。「近年の重苦しいアメコミ映画なんてウンザリだ」と代弁してくれるような爽快さもありながらとにかくアッサリ人が死ぬのがすごく良かったです。アメコミ映画、正直苦手なのが多いんですが(ブライアン・シンガーが関わってるやつ全般)こういうアホな話は素直に楽しいし好きですよ!

Deadpool10

末期癌になった主人公が、癌の完治のため謎の組織の治療を受けることに。
しかし、そこは超人製造のための人体実験場だったのだ!
生きていることが不思議なほどの拷問の末、超人的パワーを手に入れたのはいいのだが全身の皮膚がグチャグチャに…。
「騙された!ふざけんじゃねえ、こんな醜い顔にしやがって!ブッ殺す!」
復讐のため、組織全員を皆殺しに向かうデップーであった~。

Deadpool3
首チョンパはカットを割らずに見せてくれました。

序盤のカーチェイスから気持ち全部持ってかれました。時間軸が前後しているため、おそらく一番の見せ場であるこのシーンは開始早々に見られます。個人的にはここのシーン(10分間くらい)がこの映画で最もサイコーな部分。まず、ターゲットの車への突入方法が超絶クレイジーだし、それから狭い車内で繰り広げられるアクションも良かった。カークラッシュ後の人死に描写がとにかく強烈で、頭がオカシイ。首がチョン切れて生首が転がり、ふっ飛ばされて道路標識にぶつかった悪人は一瞬で肉の塊に…。勢いのある凄まじい人体破壊でしたねー。たった数秒の出来事なのですが、ここの描写はショッキングだと思います。瞬発力のあるグロであり、かつ、思い切りのよい清々しさ。

そして、それが終わると殺しのカウントダウンがスタート!
12発で皆殺しにすることを宣言し、ガンアクション&素敵な悪ふざけで悪人をガンガン処刑。要所要所でスローモーなどを駆使しつつ、ふざけた笑いも挟みつつ、殺しは一応残酷に!と完璧でしたよ。一発の銃弾で串団子的に三人同時射殺(未遂)や両刀で串刺しなんかも面白かったのですが、個人的には銃弾によって空いた腕の穴から敵を覗くシーンが好きでした。とくに珍しい表現でもないんですけど、なんとなくサム・ライミみたいで良かったです(しかも穴に指を突っ込んだりして遊んでる)。何も知らずに見てもここの一連の流れで主人公が痛みを感じないということは理解できます。同じヒーローもので『ダークマン』なんかもちょっと連想しました。

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本作最大の特徴は主人公が観客に話しかけてくるところですよね、やっぱり。映画に出演しているということに自覚的なのです。そのため観客にわかりやすい説明セリフなども多く、カメラのアングルを変えたりというギャグもやってます(悪ふざけ多め)。で、それがキッチリ笑いになっていたと思いました。

正直なところ、あんまり知らない…っていうか興味のなかった俳優さんであり、それまでは『アドベンチャーランドへようこそ』のアイツ…という印象くらいしかなかったんですが、デップー役のライアン・レイノルズがすごく良い。喋りも超ハマっていたし、元々コメディ寄りな演技の人なのかもしれません。ちなみに字幕版で鑑賞。

Deadpool13

復讐する動機となる拷問の描き方はすごかったと思います。

拷問の方法はいろいろあったのですが、最終的にはカプセルの中に閉じこめ酸素を極限まで減らし、窒息して気絶寸前になったら再び空気を戻し、ということを何度も繰り返す…というもの。その結果、全身の皮膚がケロイド状になり上画像のような姿に…。しかも、癌は完治せず!最低だ!

「うげえ!」なビジュアルも素晴らしいし、まさに腐ったアボカド。こういう拷問を思いついてしまう人ってなんなんですかね…ちょっと狂ってる。そして敵のボスであるフランシスが、こいつは殺されても文句言う資格なし!という感じのすげームカつく奴ってのも良かったです。ちゃんと厭味な人間。

Deadpool4
ここの地獄感も最高だ!

ほぼ自爆…みたいな方法でカプセルから脱出するのですが、その時にはすでに自己再生能力が身についていたらしく、そのために心臓を鉄の棒で貫かれても死にません。この状況からなんとか生還したデップーは復讐のための殺戮劇を開始するのでした。

手始めにコスチュームを作成。それから組織に関わりのある人間は片っ端から皆殺し。フランシス探しは超楽しかったです。這う悪人を製氷機で追いかけたりするのとか最高。ここは本当にハイテンションでただただ痛快でした。

Deadpool12

セックス描写は『カレンダー・ガール』的に衣裳チェンジを繰り返すのが面白かったですね。獣のように激しく食い物を食い散らかしながらの行為もあり、なんだか下品だけど、ちゃんとエロい。オッパイも出してたし満足です。

まあ、でもここの描写はハリウッド映画でよく目にするようなラブシーンで、可もなく不可もなくという感じ。音楽の使い方は上手いと思いました。

Deadpool8

そして、終盤に登場するこのオッパイ隠し!

これはけっこう微妙でした…。コロッサスの善意が笑いになっているっていうシーンで面白いんですが、ゴツいおばさんのオッパイなので「観たい!」とはまったくならず…。かといって、観たくないわけでもなく………なんか困りましたねー(性癖の問題)。これが美少女とかだったら、たぶんいろいろと言いたいことも増えそうですが、うん、まあ、でも、楽しかったからいいか。

Deadpool6

いたって普通のヒーロー着地だが、ここは前フリが最高!

Deadpool7

そんなわけでシリーズ第1作目は、自己紹介としては最高だったと思います。

オチの部分まで終始過剰にふざけまくってるヒーローでした。
ハリウッド映画の小ネタも満載(ちょっと微妙なのもありましたが)。
ギャグは下ネタと天然ボケ的なバカ系でほぼ統一。
なんだか不思議と愛着が湧いてくるんですよねー。
ホントに憎めない存在でしたよ。
ラスボスの殺し方は、いろいろ好みあると思いますが、個人的には面白かったし大好きです。何がイイって殺すタイミングですよね!
完全にふいをつかれた感がありました…。
ラスボスであの殺し方やる!?
なんかザコ扱いなんですよね、デップー凄い。
まあ、でも、もっと苦しめてやってもよかったかなー。

セリフもいちいち面白いし、本当にひたすら楽しめる内容だったので、アメコミ映画ファンが大騒ぎするのも納得の出来でした。
見たかったものはすべて揃っていた感じです。
しかし後に残るものは、あんまりなかったような気もします…。
あと、圧倒的な美少女不足!(メガソニックちゃんごめんなさい)

とりあえず続編もありそうなので、いまからもう楽しみです。
次作もどうか死体の山盛りになりますように!

Deadpool5

深く印象に残ったのは、自慰行為描写ですね。
これこそ米映画の良心(いいすぎかな…)。

描き方は最小限でしたが、まず何をオカズにしてるんだよコイツ!ってことが面白いし、ズボンの中でシゴいてんのも面白いし、事故的に映ってしまったという体裁も面白い。レイティングを引き上げたのも大正解だし、作り手のサービス精神を感じました。どうでもいいけど、こういうシーンがある映画ってだいたい好きなんですよねー。ありがとうデップー。

Deadpool11
例の『127時間』ネタバレ。予期してても腕が千切れたら驚く。