超サイコー!!ありがとうチャウ・シンチー!!
今年の映画一発目、観てきました。もう最高。見てよかったです。かなり笑いました、そして最後は泣けた…。娯楽ファンタジーって感じですね。幼児からお年寄りまで万人が楽しめるタイプの作品だと思います。超絶クダラナイ部分もずいぶんな量あるので「アホっぽい映画なんか大大大嫌い!」という人にはオススメできませんが、個人的には大好きです。今回は贔屓目な感想です。
(以上シネマトゥデイより)
毎回感じるんですが、シンチーの映画はテンポが最高。勢いがあってポンポンお話が進んでいくのが気持ちいい。ファンタジーなんだしリアリティの水準は低めでも問題ないと思います。二人が突然歌いだしても違和感なんかまったく感じませんよッ(笑)。
ストーリーは超シンプル。リゾート開発を目論む大富豪たちが海を埋め立てたことで、人魚族は棲み処を奪われてしまう。復讐に燃えた彼らはキレイな海を取り戻すため、人間たちに戦いを挑んでいくのです。しかし、殺害しようとしていた首謀者の男が話をしてみると意外とイイヤツで、次第に愛情が芽生えてしまい「やっぱり殺せない!」と葛藤する人魚が主人公。環境破壊から自然を守る!というメッセージもありますが、基本的にはボケまくることがメインの爆笑(するかどうかは人それぞれだけど)コメディ映画だと思います。
ヒロインのシャンシャンが問答無用に可愛かったので、もうそれだけで観てよかったと思えましたッ。登場した瞬間は「えっ、この子が主人公…」って感じ(今回も女優をブスメイクで汚すシンチー)だったんですけど、徐々に魅力的に見えてきて、最後は「死ぬな!絶対死ぬなよ!」という気持ちでした。顔はスー・チーっぽさありますね。ヒョコヒョコ歩きが可愛すぎた!!
対する敵の大ボスは巨乳に磨きをかけたキティ・チャン(サイボーグっぽくなってきたなあ)。シンチーの女優選びは今回も最高。
ストーリーの大筋はファンタジーの王道をいってると思うので、まあけっこう意外性もなくフツーなんですが…面白いのはその過程で巻き起こるドタバタっぷりだと思います。全体的に笑いどころの多いコメディで、中でも一番好きなのはタコ兄が脚を調理されるシーンですねー。魚体破壊ギャグ(?)が素晴らしかった、展開がとにかくアホっぽい!
暗殺するターゲットであるリウの会社へ料理人に扮して潜入するタコ兄(石垣佑磨にしか見えない)。得意の足技でリウを抹殺しようと試みるのだが、その場の流れでタコ脚を食材として調理されるハメに…!
タコ脚を焼いたり、切ったり、叩き潰されたり、終いにはミンチにされてしまう…。キツい修羅場を必死に耐えるタコ兄。食材を擬人化した『ソーセージ・パーティー』のつらみなんかも思い出しました。シンチーのブラックなギャグが炸裂しているシーンだと思います。その後、拷問の痛みに耐えかねたタコ兄は墨を吐いて周りを攪乱し逃亡!
5本の脚を失い3本脚になってしまうタコ兄…。
直後、第三の脚をチンコっぽくズボンの穴から出して……というシーン。
下ネタが下品になりすぎないのもシンチーの特色なのかなと思います。ジャッキーのHギャクと同じように家族で見ても気まずくならないような笑いに徹している気がします。ウンコを漏らしたりゲロ吐いたりっていう定番のオゲレツシーンもしっかりあるのですが、直接的には見せすぎない。不快にならないための配慮もちゃんとしていました。丁寧な演出だったと思います。タコ兄の脚切断ギャグで笑えたのは、そのちょっと前に草むらで危険な目にあっていたからだし、しっかり前フリもやってるのは脚本の上手さじゃないかなと思います。チャウ・シンチーの笑いは根が真面目というか、なんとなく誠実さを感じるんですよねー。クダラナイのだけど実はしっかり計算して練りに練ったバカギャグなんじゃないでしょうか。
それから、リウが警察に被害届けを出しに行くシーンも楽しかったです。拉致されたリウは魚人族の棲み処(廃船)で殺されそうになるのですが、シャンシャンの助けによりなんとかその場から脱出することに成功。命の危機を感じた彼はひとまず警察署に駆け込むのだが…。
リウ「人魚がいるんだ」
警察「人魚って?」
リウ「半分が人間で半分が魚のアレだよ!」
警察「コレ?」
リウ「ちがうッ!左右じゃない!上下だ!」
警察「なるほど、これな?」
リウ「顔が無いじゃないか!」
警察「?」
リウ「そうじゃない!・・・・・・それに女の人魚だ」
警察「これで女だ」
リウ「・・・・・・・・・・・・ッッッ!!!!」
言語が通じなくても見てれば理解できるような古典的なボケとツッコミの応酬でした。かなりベタなギャグが多かった気がします。まあ警察にからかわれているんですが、ここのシーンはけっこうしつこい。賛否両論ありそうだな~と思いました。しかし本国でヒットするのも納得です、とにかくいちいちわかりやすい。世界に通じるオーソドックスなコントですよねー。
残酷描写は、かなり生々しさ満点。前半の楽しげなファンタジーから虐殺へのギャップがデカかったです。なので、わりとショッキングでした…。血生臭い死傷が一気に押し寄せてきて、吐き気を催すレベルで容赦なかったです。ソナー被害にあった魚人がいくつか映し出されるのですが、どれも悲惨。ソナーで被害に遭う瞬間の描写はなく、すでに死にかけの魚人たちがバンバン登場。終盤はもっと酷くて、活きのイイ魚人は容赦なく銃殺していく人間たち。陸に上がっても武装した隊員にはなす術なく殴打され、リンチで弱らされて生け捕りにして袋詰め…って、ちょっとやりすぎ(笑)。魚人族の人権はゼロですね(当り前なのかな)、完全に魚扱い。グロってほどでもないんですが…。
多民族を躊躇なく銃殺してしまうシーンは極度に排他的でアウシュビッツみたいでした。もう水中がホロコースト状態。バンバン撃ち殺されて、子供魚にも容赦なし。マッドサイエンティストがいるのはお約束ですよね。
水中で蠢く大量の魚人たちが登場するファーストショットは、”畸形”の見世物小屋みたいで、ぬるぬるしたCGで生臭さ倍増だし、ここはけっこう衝撃的。絵的には面白かったです。あと、シンチー作品のCGは浮遊感が毎回独特だな~と思いますね(笑)。大好きです。
強力なソナーで湾に生息するイルカを追いはらうのですが、これが最高。魚が嫌がる音波を出してるだけなのかと思ってたら小魚(金魚とか)なんかは爆発しちゃうんですよね…。ここをちゃんと見せてくれたのは嬉しかったですよ。しかも魚だけじゃなく人間にも効くらしく、終盤リウがソナーを浴びる緊迫感と説得力もこれで増した気がします。ソナーで弾ける魚人族も見てみたかったですが、それだとさすがにグロくなりすぎちゃうのかな…?
ラスボスは女の嫉妬に狂ったキティ・チャン。衣裳も女スナイパーみたいで…スゴイ。なんだか二時間サスペンスみたいな決着のつけ方で安っぽさも含めて面白かったです。結末は王道ファンタジーっぽいハッピーエンドでした。皆が幸せになる良いラストだったと思います。タコって自己再生能力があったんですね、そういえば…。忘れてました!
シンチーの過去作と比べるとちょっと”笑いを置きにいった感”も強かったですし、ぶっとび具合は『少林サッカー』、ギャグは『食神』、恋愛描写は『喜劇王』に劣るかも…とは思いますが、比べてもしょうがないしどうでもいいか!超サイコーでしたよッ『人魚姫』!ツッコミどころは満載ですしクダラナイと言われちゃったら何も言い返せないんですが!
テーマはハッキリしてるし作りは真面目。どれだけ大金があろうともキレイな空気と水がなきゃ生きていけない!というメッセージもストレートで清々しいです。どっちかというと環境破壊への警鐘よりも人種差別への残酷さのほうを強く感じました。下半身が魚だったら衝撃的だし超ビビるけど、あの殺し方は酷かった…。富豪集団なんだから大量に生け捕りにして商売にしてやろうとか考えそうなもんですが…と、冷静に考えているといろいろと疑問に思うこともありますが、細かいアラとかどうでもよくなっちゃうくらいパワーのある映画だと思いました。
ということで、個人的にはベタでわかりやすい笑いが好みなので、こんな感じの感想です。今年はシンチーの前作『西遊記』の続編が本国で公開されますし、次も楽しみ!日本公開がいつになるのか気になります!
正直言うと、終盤のババア大暴れがあと10分くらい長く続いてくれたらもっと楽しかったです。戦闘シーンは短めでした。戦闘方法が津波で敵を飲み込んで壁に叩きつけて殺害するという不謹慎(でもないか…)なものなんですけど、アジア歴代興行収入No.1の大ヒット映画なのに日本での上映館数が少なかったのとは関係ないですよね……。たぶん何も関係ないです…。
個人的評価:★★★★★★★★★☆☆ 80点
2017年01月07日公開/94分/中国・香港/映倫:G
原題:美人魚 Mermaid
監督:チャウ・シンチー
出演:ダン・チャオ、ショウ・ルオ、キティ・チャン、ジェリー・リン、バイクー、ウェン・ジャン、リー・ションチン、クリス・ウー、ルー・ジェンユー、ツイ・ハーク
原題:美人魚 Mermaid
監督:チャウ・シンチー
出演:ダン・チャオ、ショウ・ルオ、キティ・チャン、ジェリー・リン、バイクー、ウェン・ジャン、リー・ションチン、クリス・ウー、ルー・ジェンユー、ツイ・ハーク
今年の映画一発目、観てきました。もう最高。見てよかったです。かなり笑いました、そして最後は泣けた…。娯楽ファンタジーって感じですね。幼児からお年寄りまで万人が楽しめるタイプの作品だと思います。超絶クダラナイ部分もずいぶんな量あるので「アホっぽい映画なんか大大大嫌い!」という人にはオススメできませんが、個人的には大好きです。今回は贔屓目な感想です。
↑これが不快じゃなければ楽しめるはず!!
あらすじ
青年実業家のリウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、香港郊外の海辺にある美しい自然保護区を買収。しかし、そこには絶滅の危機にひんする人魚族が住んでいた。人魚族は、刺客として美しい人魚のシャンシャン(リン・ユン)を人間の女性に変装させて送り込む。ところがリウとシャンシャンは惹(ひ)かれ合い、やがて人魚族の存在が人間に知られてしまう。(以上シネマトゥデイより)
感想
前半はガンガン笑わせ最後にホロッと泣かせてくれる、いつも通りのチャウ・シンチー映画!という印象でした。もう終始ボケまくり…。スゴイ。ギャグがいつも以上に超絶ベタだった気がします。冒頭の見世物小屋から漫画みたいなドタバタコメディ。小学生が喜びそうなギャグの連打が凄まじかったです…。なので『少林サッカー』が苦手な人には絶対に合わないと思います(そもそも観に行かないか)。序盤で失笑しちゃうと最後まで観るのがキツいかも!毎回感じるんですが、シンチーの映画はテンポが最高。勢いがあってポンポンお話が進んでいくのが気持ちいい。ファンタジーなんだしリアリティの水準は低めでも問題ないと思います。二人が突然歌いだしても違和感なんかまったく感じませんよッ(笑)。
ストーリーは超シンプル。リゾート開発を目論む大富豪たちが海を埋め立てたことで、人魚族は棲み処を奪われてしまう。復讐に燃えた彼らはキレイな海を取り戻すため、人間たちに戦いを挑んでいくのです。しかし、殺害しようとしていた首謀者の男が話をしてみると意外とイイヤツで、次第に愛情が芽生えてしまい「やっぱり殺せない!」と葛藤する人魚が主人公。環境破壊から自然を守る!というメッセージもありますが、基本的にはボケまくることがメインの爆笑(するかどうかは人それぞれだけど)コメディ映画だと思います。
ヒロインのシャンシャンが問答無用に可愛かったので、もうそれだけで観てよかったと思えましたッ。登場した瞬間は「えっ、この子が主人公…」って感じ(今回も女優をブスメイクで汚すシンチー)だったんですけど、徐々に魅力的に見えてきて、最後は「死ぬな!絶対死ぬなよ!」という気持ちでした。顔はスー・チーっぽさありますね。ヒョコヒョコ歩きが可愛すぎた!!
対する敵の大ボスは巨乳に磨きをかけたキティ・チャン(サイボーグっぽくなってきたなあ)。シンチーの女優選びは今回も最高。
ストーリーの大筋はファンタジーの王道をいってると思うので、まあけっこう意外性もなくフツーなんですが…面白いのはその過程で巻き起こるドタバタっぷりだと思います。全体的に笑いどころの多いコメディで、中でも一番好きなのはタコ兄が脚を調理されるシーンですねー。魚体破壊ギャグ(?)が素晴らしかった、展開がとにかくアホっぽい!
暗殺するターゲットであるリウの会社へ料理人に扮して潜入するタコ兄(石垣佑磨にしか見えない)。得意の足技でリウを抹殺しようと試みるのだが、その場の流れでタコ脚を食材として調理されるハメに…!
タコ焼き食いたい!
タコ焼き食いたい!
うぎゃああああ!!!!!
タコ脚を焼いたり、切ったり、叩き潰されたり、終いにはミンチにされてしまう…。キツい修羅場を必死に耐えるタコ兄。食材を擬人化した『ソーセージ・パーティー』のつらみなんかも思い出しました。シンチーのブラックなギャグが炸裂しているシーンだと思います。その後、拷問の痛みに耐えかねたタコ兄は墨を吐いて周りを攪乱し逃亡!
5本の脚を失い3本脚になってしまうタコ兄…。
直後、第三の脚をチンコっぽくズボンの穴から出して……というシーン。
下ネタが下品になりすぎないのもシンチーの特色なのかなと思います。ジャッキーのHギャクと同じように家族で見ても気まずくならないような笑いに徹している気がします。ウンコを漏らしたりゲロ吐いたりっていう定番のオゲレツシーンもしっかりあるのですが、直接的には見せすぎない。不快にならないための配慮もちゃんとしていました。丁寧な演出だったと思います。タコ兄の脚切断ギャグで笑えたのは、そのちょっと前に草むらで危険な目にあっていたからだし、しっかり前フリもやってるのは脚本の上手さじゃないかなと思います。チャウ・シンチーの笑いは根が真面目というか、なんとなく誠実さを感じるんですよねー。クダラナイのだけど実はしっかり計算して練りに練ったバカギャグなんじゃないでしょうか。
↑このシーンも大好き!ジョン・ウォーターズ風の髭は付け髭だった!
それから、リウが警察に被害届けを出しに行くシーンも楽しかったです。拉致されたリウは魚人族の棲み処(廃船)で殺されそうになるのですが、シャンシャンの助けによりなんとかその場から脱出することに成功。命の危機を感じた彼はひとまず警察署に駆け込むのだが…。
リウ「人魚がいるんだ」
警察「人魚って?」
リウ「半分が人間で半分が魚のアレだよ!」
警察「コレ?」
リウ「ちがうッ!左右じゃない!上下だ!」
警察「なるほど、これな?」
リウ「顔が無いじゃないか!」
警察「?」
リウ「そうじゃない!・・・・・・それに女の人魚だ」
警察「これで女だ」
リウ「・・・・・・・・・・・・ッッッ!!!!」
言語が通じなくても見てれば理解できるような古典的なボケとツッコミの応酬でした。かなりベタなギャグが多かった気がします。まあ警察にからかわれているんですが、ここのシーンはけっこうしつこい。賛否両論ありそうだな~と思いました。しかし本国でヒットするのも納得です、とにかくいちいちわかりやすい。世界に通じるオーソドックスなコントですよねー。
残酷描写は、かなり生々しさ満点。前半の楽しげなファンタジーから虐殺へのギャップがデカかったです。なので、わりとショッキングでした…。血生臭い死傷が一気に押し寄せてきて、吐き気を催すレベルで容赦なかったです。ソナー被害にあった魚人がいくつか映し出されるのですが、どれも悲惨。ソナーで被害に遭う瞬間の描写はなく、すでに死にかけの魚人たちがバンバン登場。終盤はもっと酷くて、活きのイイ魚人は容赦なく銃殺していく人間たち。陸に上がっても武装した隊員にはなす術なく殴打され、リンチで弱らされて生け捕りにして袋詰め…って、ちょっとやりすぎ(笑)。魚人族の人権はゼロですね(当り前なのかな)、完全に魚扱い。グロってほどでもないんですが…。
多民族を躊躇なく銃殺してしまうシーンは極度に排他的でアウシュビッツみたいでした。もう水中がホロコースト状態。バンバン撃ち殺されて、子供魚にも容赦なし。マッドサイエンティストがいるのはお約束ですよね。
水中で蠢く大量の魚人たちが登場するファーストショットは、”畸形”の見世物小屋みたいで、ぬるぬるしたCGで生臭さ倍増だし、ここはけっこう衝撃的。絵的には面白かったです。あと、シンチー作品のCGは浮遊感が毎回独特だな~と思いますね(笑)。大好きです。
強力なソナーで湾に生息するイルカを追いはらうのですが、これが最高。魚が嫌がる音波を出してるだけなのかと思ってたら小魚(金魚とか)なんかは爆発しちゃうんですよね…。ここをちゃんと見せてくれたのは嬉しかったですよ。しかも魚だけじゃなく人間にも効くらしく、終盤リウがソナーを浴びる緊迫感と説得力もこれで増した気がします。ソナーで弾ける魚人族も見てみたかったですが、それだとさすがにグロくなりすぎちゃうのかな…?
ラスボスは女の嫉妬に狂ったキティ・チャン。衣裳も女スナイパーみたいで…スゴイ。なんだか二時間サスペンスみたいな決着のつけ方で安っぽさも含めて面白かったです。結末は王道ファンタジーっぽいハッピーエンドでした。皆が幸せになる良いラストだったと思います。タコって自己再生能力があったんですね、そういえば…。忘れてました!
シンチーの過去作と比べるとちょっと”笑いを置きにいった感”も強かったですし、ぶっとび具合は『少林サッカー』、ギャグは『食神』、恋愛描写は『喜劇王』に劣るかも…とは思いますが、比べてもしょうがないしどうでもいいか!超サイコーでしたよッ『人魚姫』!ツッコミどころは満載ですしクダラナイと言われちゃったら何も言い返せないんですが!
テーマはハッキリしてるし作りは真面目。どれだけ大金があろうともキレイな空気と水がなきゃ生きていけない!というメッセージもストレートで清々しいです。どっちかというと環境破壊への警鐘よりも人種差別への残酷さのほうを強く感じました。下半身が魚だったら衝撃的だし超ビビるけど、あの殺し方は酷かった…。富豪集団なんだから大量に生け捕りにして商売にしてやろうとか考えそうなもんですが…と、冷静に考えているといろいろと疑問に思うこともありますが、細かいアラとかどうでもよくなっちゃうくらいパワーのある映画だと思いました。
ということで、個人的にはベタでわかりやすい笑いが好みなので、こんな感じの感想です。今年はシンチーの前作『西遊記』の続編が本国で公開されますし、次も楽しみ!日本公開がいつになるのか気になります!
常連俳優たちの嬉しいカメオ出演もありましたよ!ラム・ジーチョン!
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正直言うと、終盤のババア大暴れがあと10分くらい長く続いてくれたらもっと楽しかったです。戦闘シーンは短めでした。戦闘方法が津波で敵を飲み込んで壁に叩きつけて殺害するという不謹慎(でもないか…)なものなんですけど、アジア歴代興行収入No.1の大ヒット映画なのに日本での上映館数が少なかったのとは関係ないですよね……。たぶん何も関係ないです…。
おしまい
↑予告