いけにえ映画狂い

外国映画の感想文。お気に入りシーン備忘録など。ネタバレしてます!

犯罪

『泥棒は幸せのはじまり』感想。(劇場未公開)

IDを盗まれたビジネスマンと、超クセ者女詐欺師が巻き起こす一大騒動!!
たっぷり笑ってほろっと泣けるハートフル・コメディということでバカ度は低め。

個人的評価:★★★★★★☆☆☆☆
IDENTITY THIEF
2013年02月08日公開(米)/111分/アメリカ/映倫:指定なし
原題:IDENTITY THIEF
監督:セス・ゴードン
出演:ジェイソン・ベイトマン/メリッサ・マッカーシー/ジョン・ファヴロー

<あらすじ>
コロラド州デンバーで、妻と2人の娘と共に幸せな日々を過ごすビジネスマンのサンディ。そんな彼の元にある日、身に覚えのないクレジットカードの高額請求が来てしまう。なんとサンディの個人情報が盗まれ、悪用されてしまったのだ。サンディは自分のIDに記録された数々の悪行のため、警察の事情聴取を受けるハメに。さらには、職場の上司から、問題を解決しなければ解雇すると言われる始末。こうしてサンディは、自分を陥れた女詐欺師ダイアナを捕まえるため、2000マイルも離れたフロリダへ向かうのだったが…。
(以上allcinemaより)

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『テッド』プロデューサーと『モンスター上司』監督による強力タッグ!
そして、主演はジェイソン・ベイトマンメリッサ・マッカーシー!
なので、けっこう期待値高めで観たのですが、うーん…面白さは普通!
面白いんですが、爆笑または号泣するほどではなかったです、残念ながら。
とくに笑いの部分がどれも微妙に思えてしまいました。
「もっと○○すればいいのに…」と思うシーンはたくさんありましたー。
序盤はコメディ、中盤はアクション、終盤は感動のヒューマンドラマという感じ。

惜しい作品です、すごく面白くなりそうではあったんですけど。
主人公の煮え切らない怒りがけっこう不満でした。
完全に被害者なんだからもっとブチ切れてもよかったはず!
とにかく中途半端な映画でしたよ!

『アイアンマン』の監督・ジョン・ファヴローはクソ上司役で登場!

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主人公は投資会社に勤めるサンディ・パターソン(ジェイソン・ベイトマン)。
”サンディ”というのは男女兼用の名前らしく、名前を言うたびに「女みたいだ」と笑われる主人公。そんな女性名に目をつけたクレジット詐欺師であるダイアナ(メリッサ・マッカーシー)がカードを偽造するところから物語は始まります。

サンディから個人情報を聞き出し電話一本で財産を盗み出してしまう彼女。
そしてオープニングからやりたい放題で、他人の金を使って豪遊!ハメを外しすぎた結果、サンディ・パターソン名義でダイアナは逮捕されてしまいます。

無計画なデブ女の悪事はすぐにサンディへ伝わることとなり、彼がガソリンスタンドで支払いをしようとすると、すでに限度額を超えカードは利用停止。カード会社へ確認するとフロリダで他人がカードを使用していたことがわかるのです。
その後、2週間前にダイアナが起こした事件によってサンディに容疑がかかり、逮捕状が出ていたことで彼は警察に捕まってしまう。
しかし逮捕された女性の写真を見て、サンディが事件を起こしたのではないと警察も理解します。とはいえ州も管轄も違うためダイアナを逮捕することはできません。彼が身の潔白を証明するためにはダイアナをコロラド州まで連れてきて自白させるしかなかったのです。

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会社に不満を持った仲間たちで新しく会社を立ち上げてサンディは副社長になったものの、IDを乗っ取られたためにカードを6枚も焦げつかせてしまいます。
そのため彼の信用度は240点(ホームレス以下)、投資会社は信用第一!
このままだとサンディは解雇されてしまう。
そこで社長を説得し、一週間の休暇をもらうサンディ。
真犯人を捕まえるためにフロリダへ向かうことを決めたのです。

序盤はダイアナの悪態っぷりが、けっこうマジでムカつきました。
身勝手な犯罪者には面白さより嫌悪感のほうが強かったです。
フロリダに着くと、わりとアッサリとダイアナを見つけ出し彼女の捕獲に成功。
そして二人の旅が始まるのですが、道中に彼らを阻む敵が現れ事態は思わぬ方向へ…。フロリダからコロラドへと車で向かうロードムービーです。

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主人公たちを追いかけるのはT2のT-1000ことロバート・パトリック!
この人の登場はちょっとテンション上がりました!
ダイアナの借金取りが雇った人探しのプロです。
けっこう暴力的な人間ですが、人は殺しません。そして弱い。
愛車をぶっ壊されてブチ切れるのですが、切れ方も微妙でしたよ。
もっと狂ってほしかった。そして、できれば走ってほしかった…。

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それからヤクの売人が放った手下の二人組。
彼女たちも主人公を追ってきます。ジェネシス・ロドリゲスのクールビューティーっぷりはものすごく好きだったけど、この殺し屋コンビは全然ダメ!
ダイアナを消すために現われるものの、根性ないし見せ場ないし弱すぎ!
もっと頑張れと言いたくなった…殺し屋なんだからせめて一人くらい殺害しろ!
どうでもいいけど追いかける人たちはもうすこし必死になってほしい。

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ということで、あまり楽しめませんでしたよー。
旅を共にするうちにお互いを認め合うラストも、だいぶ無難なオチでした。
ここは予定調和でガッカリ。驚きもありません。
文句のない穏便な形で収めたような印象でした。
カーチェイス、過激なセックス、銃撃戦なんかも一応あるのですが…。
どれも盛り上がる直前で終わってしまった感じです。

『モンスター上司』で瞬間的に一番面白いシーンってケビン・スペイシーが残酷に死ぬところだったんですが、そこは本編からカットしてるんですよね。なので今回もグロ描写は削っちゃったのかなーとか思ったりもしました。
ハッキリ言って、本作は絶望的にエロとバイオレンスが足りません。
家族向けムービーにするために排除したのかというと、そこまで徹底もしていないと思います。あるにはあるけど中途半端な描き方が多くて、残念でした。


最後にメリッサ・マッカーシーの本作での下品なシーン3選は以下!

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同じくらい太ったオッサンと激しいセックス!(裸は一切見せず)

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緑色のゲロ吐き!!(ここは最高だ)

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泡風呂でオナニー!(シャワーの圧を利用して)

『ハッピーボイス・キラー』感想。(PG12)

気狂いのライアン・レイノルズが好きな女たちをブチ殺してしまう困った映画! 臆病で童貞で友達はイヌネコだけ!腐りやすい生首は冷蔵庫に保管だ!
個人的評価:★★★★★★★★★☆
Voices
2015年09月19日公開/104分/アメリカ/映倫:PG12
原題:THE VOICES
監督:マルジャン・サトラピ
出演:ライアン・レイノルズ/ジェマ・アータートン/アナ・ケンドリック

<あらすじ>
アメリカの片田舎、ミルトンに住む孤独な青年ジェリー(ライアン・レイノルズ)。地元の工場で働き、犬と猫それぞれ1匹ずつのペットたちと平凡な生活を送っているのだが、そんなジェリーにはある秘密があった。他の人には誰にも聞こえない「声」が聞こえるのだ。精神的な病からくるもので、精神科医のウォーレン博士(ジャッキー・ウィーヴァー)から薬を処方されるも、ほとんど服用せずにペットと会話する異様な日々を送っていた。ある日、工場の社長から年に一度のパーティーをすると告げられ、ジェリーも新人の要員としてパーティーの仕切り係に抜擢される。片思いの経理係フィオナ(ジェマ・アータートン)も仕切り係だったことに心躍らせたジェリーは犬と猫の声に諭されながらフィオナに猛アタック。若干ジェリーに心を寄せるフィオナの同僚リサ(アナ・ケンドリック)をもそっちのけの勢いで中華料理デートに誘うも、見事にすっぽかされてしまう。がっかりするのもつかの間、運よくフィオナを家に送ることになったジェリーだが、彼女を乗せた車の道中、ふとしたことでフィオナを刺し殺してしまう。慌てふためいたジェリーは隠ぺいのため、フィオナの死体を家に持ち帰り、切り刻んだ上、生首を冷蔵庫にしまいこんだ。次第に生首になったフィオナもしゃべり始め、ジェリーは正気を失っていく。
(以上ウィキペディアより)

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とりあえず、ライアン・レイノルズがメチャクチャ可愛かったですよ(*´ω`*)
まあ、連続殺人犯なんですが…なんだか愛おしくなっちゃう感じでした。監督は『ペルセポリス』(傑作!)の方ということで、アメリカ映画っぽくない表現も多々あったりして、そういう部分も楽しかったです。
ブラックコメディだと思います。
人を殺したり、遺体を解体したり、残酷な行為も多いんですが、グロい描写は(たぶん)ほとんどありません。
明るくハッピーな感覚のほうが印象としては強かった気がします。とくにラストステージがなかなかブッ飛んでおり、発想が凄い!変です!
全体的に色彩感覚もド派手で異様にPOPな雰囲気でしたー。

先日観た『デッドプール』の主演ということもあって、ライアン・レイノルズが気になってしょうがないんですよねー。そのために観た、という感じ。

Voices9

原題は『THE VOICES』。主人公・ジェリー(ライアン・レイノルズ)は、常人には聞こえない声が聞こえてしまうのです。
動物が話しかけてきたり、生首が喋ったりと、少し異常な世界観。
動物の声(猫・犬・鹿)はすべてライアン・レイノルズが演じています。
つまり聞こえてくる声はジェリーの妄想世界の出来事なのです。

こんなことになってしまったのはジェリーの母親が原因でした。
彼女も同じように声が聞こえてしまう人間で、そのことで病院の人間たちに追いつめられ、ついには自殺…。
しかし一人では死にきれなかったため、とどめを息子にお願いすることに!
そして、ジェリーは母親をガラス片で切りつけて殺害。
これは気が狂うのも納得。
ついでに父親もクズな暴力男で、ジェリーは幼い頃から妄想癖あり。

十年前に起こったこの事件からジェリーの精神年齢は止まってしまいます。それからは声に従って生きていく現実逃避の日々が始まるのでした。

Voices13

最初に殺害される女性がこの方ですが、なりゆきが突飛で面白かったです!
同じ職場(バスタブ製造工場)で働いており、彼女に好意を寄せるジェリー。
ある雨の夜、偶然が重なって彼女を車で家まで送ることに。
そしてその途中、彼女をナイフで殺るんですが…。
その前にまず、鹿をブッ殺すんですね!
運の悪い事故で鹿を轢いてしまい、フロントガラスを突き破ってきた半分死にかけている鹿が、どうやら「殺してくれ」と言っていたようで、ジェリーは鹿の首筋にナイフを突き立てて車中で血抜き
助手席に座っていた彼女は当然震えあがってドン引き

恐ろしさから外へ逃げ出す彼女をジェリーは追いかけていき、勢い余ってか(?)殺害。そして、死にかけて血まみれの彼女に、何度も「ごめんね!」と謝りながらザクザクとナイフを突き立てて号泣。
彼女の遺体は森の中に放置したままその日は帰宅。
声が聞こえる自分を否定されたと思い殺害に至ったのでしょうか。
完全に気の狂った殺人鬼ですが、声が聞こえちゃうんだからしょうがない

Voices5
タッパの中に詰めているのは、好きな人の肉片。(キムチにしか見えない)

自宅に戻ると、事の詳細をペットの犬と猫に報告
ウジウジ&ナヨナヨ系の主人公は動物の指示に従いテキパキと行動を開始。
翌日、まずは死体を回収するため殺害現場へ戻るジェリー。
難なく彼女を部屋まで連れ帰ったものの、飛び出たハラワタと遺品のハイヒールは現場にうっかり置き忘れてしまうというドジッ子っぷりを発揮

そして、好きだった彼女をナタ切り包丁でバラバラに…。
人を殺すことによって”生きていること”を実感するジェリー。

Voices3

生首は冷蔵庫の中でキレイに保存。状態も良好。
これは鑑賞のため、そして空想タイムのオシャベリ要員として利用。
首から下のお肉はすべて細かくバラしてタッパ容器の中に入れて…たぶんこれは食べていたのだと思います。冷蔵庫の中身はほぼカラッポですし。
さらっと映る肉の減り具合に注目!
直接的な食人描写はなかったです、残念ながら…。

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いつ見ても好感度バツグンなアナ・ケンドリックは最高だ!

その後、職場の同僚リサ(アナ・ケンドリック)とイイ仲になっていくジェリー。
アナ・ケンドリックが本当にカワイイ!超キュート!笑顔が素敵だ!
途中まで普通の恋愛映画っぽいんですよねー。
彼女は少し前に離婚したばかりで、独り身の猫好きな女性。
ジェリーには最初からずっと好意的に接しています。

そして恋仲は進展していき、ジェリーはリサに童貞を奪われるのです!
(まあ、童貞かどうか明確にはわからないのですが、カラテやってるし童貞だ)
彼女の部屋で一夜を過ごし、幸せな朝を迎えます。
ここが映画全体で最も幸せなシーンでした。
昼間は会社のコピー室で二人隠れてペッティング

その夜、リサがジェリーの部屋を突然訪ねてきます。
ケーキを届けにやって来たのですが、部屋の異常な惨状を目撃されてしまったことで彼女も殺害することに…。
ジェリーの妄想世界ではまっさらでキレイな部屋だったのですが、第三者の正常な人間が見ると、実際はそこらじゅう血にまみれた酷い部屋だったのです!
このあたりの妄想と現実のあからさまな相違も面白かったです。
精神薬を服用時はジェリーも正常な人間と同じように部屋の血まみれに気づいていたりして、妄想と現実の区別がわかりやすく楽しかったです。

Voices8
アナ・ケンドリックも生首に…。

人を殺した際の罪悪感などはほとんど描かれず、どちらかというとそれよりも「ボクってかわいそうだよね」って感じの主人公。
心の葛藤などは、犬が老師猫がサイコパスとしての役割を担いながら、これをライアン・レイノルズの一人芝居によって表現。殺人鬼の脳内を現実世界に引きずり出したような演出は面白いと思いました。
罪の重みなんかはあまり感じさせず淡々と物語が進行。
そしてジェリーが無断欠勤していたことで同僚のデブ女が訪ねて来ます。
これも躊躇することなくアッサリ殺害
しかも、ここは殺害描写を省いていきなり生首なのでホントに最高。

若干コーエン兄弟的な悲喜劇っぽさも感じたのですが、肝心なところは笑いに寄せていたように思います。邦題の『ハッピーボイス・キラー』も、まさにその通りなので良いと思いましたよ。

Voices10

増える生首。どうでもいいけどデブ女の表情ズルすぎだよ!

Voices2

ジェリーは親殺しというレッテルを一応貼られているため、精神病院に通院しています。担当の精神科医が『アニマル・キングダム』に出てたババアだったので、登場シーンでちょっとテンション上がりました!
終盤、この人は拉致されて連れ回されたりして大変そうでしたけどね。
しかし生首になることはなかったです。

同僚が三人も突如として消えてしまったため、会社は調査に乗り出します。
ネット上で閲覧できる新聞から、ジェリーが親殺しだったこともすぐに知られてしまい、ラストの破滅へと繋がっていくのでした。
この殺人犯には計画性などまったくありません
なので、ラストがどうなるのか、ちょっと予測できませんでした。
こういう場合、たいていオチは死ぬか逃げきるかなんですが、そこは明確に描かなかったのが良かったと思います!

Voices11

とにかく鑑賞後の後味が最高なのでオススメです!
ジェリーが死んだのか、それとも精神が完全に崩壊してしまったのか…。
そういうあえて描かなかった部分も含めて気持ちよかったです。
ゲロ
は3回くらい吐くし、部屋は気づいたら動物のウンコだらけだし、ライアン・レイノルズの踊りはキレッキレだし、殺人は一応ちゃんと魅せてくれる
全体的に楽しませようとしている感じに溢れてて好印象。
文句もとくになく、ノリノリな主題歌もすごく良かった!
なんか幸せな気分になりましたよ、生首いっぱいだったし

とくにラストの多幸感は、凄まじすぎて…素晴らしいとしか言いようがない!

Voices12
『ディス・イズ・ジ・エンド』ばりにテンションの上がるラストが最高だ!

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