いけにえ映画狂い

外国映画の感想文。お気に入りシーン備忘録など。ネタバレしてます!

SF

『カン・フューリー』感想。(劇場未公開)

超カッコイイぞ、カン・フューリー!80年代は最高だッ!ヒトラーを殺せ!!
個人的評価:★★★★★★★★★☆ 90点
Kung Fury
2015年05月22日公開(カンヌ)/31分/スウェーデン/映倫:---
原題:KUNG FURY
監督:デヴィッド・サンドバーグ
出演:デヴィッド・サンドバーグ、ヨーマ・タコンヌ、スティーヴン・チュウ、レオポルド・ニルソン、アンドレアス・カーリング 

いやーーースゴイ。ほぼ何も知らずに観ました。けっこう前の映画ですが…。動画は下に貼ってあるんで未見の方は(いないか)観てみてください↓↓



あらすじ

発端は一年前のことだった。警官であるカン・フューリーは相棒のドラゴンと共に謎のカンフーマスターを追っていた。ところが犯人を逮捕して気を緩めたドラゴンは一瞬でぶった斬られ殺されてしまう。ドラゴンはカン・フューリーにとって父親のような存在だった。許せん…許せんぞ!怒りに燃えた彼はカンフーマスターに銃を向ける。しかし、引き金を引こうとしたその瞬間、落雷の直撃を受けて気を失ってしまう…。意識を失った際に見た光景、それは少林寺でカンフーに励む僧侶たちの姿だった。目を覚ますとカン・フューリーの肉体は変異し、そこにはカンフーの精神が宿っていた…。なぜなら彼は選ばれし者だったからだ。相棒を殺されて悲しみに暮れるカン・フューリー…。その時、彼は誓った。超カンフーパワーで犯罪と闘うことを。

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彼の名はカン・フューリー。世界一の警官だッ!!

感想

最高すぎ!!!!!!!ありがとうカン・フューリー!!!!!!!!

映画ってわけわからなくてもいいんですよね、面白ければ!という超当り前なことに気づかされたというか再確認させてくれるような映画でした。とにかく面白すぎ。むっちゃ好みですよー、こういうの。荒唐無稽で素晴らしい。超絶おバカな映画だコレは!感動した!全編にハイテンション!良い!好きだッ!

Kung Fury01

舞台は1985年、マイアミ。街は荒れ果てていた。殺しが日常と化したこの街では警官さえも無力だ…。そんなある日、ゲーセンで「クソゲー」と罵られたゲーム機が暴れ出す事件が発生。駆けつけた警官はなす術もなく殺人マシーンの餌食となってしまう。

ということで、冒頭から超スゴイ展開。ゲーム機(筐体)がトランスフォームして人を襲い始めます。連絡を受けたカン・フューリーはカウンタックに跳び乗って現場へ急行。そしてゲーム機とのおもしろバトルに突入し、月をバックに成層圏で殴り合いコイツを撃破…。もうね、こんなこというとアレだけど…ツッコミどころ満載ですよッ!見てて叫びだしたくなった(笑)!

クソゲーに文句垂れただけで頭部をぶっ飛ばされるガキ!素晴らしいぞ!

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車に乗るだけでも超変だし、いちいち面白いことやろうとしてる感じ。普通のことしてもつまんないから異常なことやろうぜ!っていう精神かなー(笑)。まあ、そんな感じの世界観です(どんな感じだ)。「なんだこれ!?」と思う部分はすべて面白味といってもいいかもしれない。

なぜ相棒が半分恐竜かって?そのほうが面白いからだッ!的な。退屈なシーン一切なし。なので至福の30分でした。最高に濃密。面白いシーンだけがギュッと詰まってる感じ。「ありえねー!!」の連続です。とにかくスゴイ。

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相棒のドラゴンが殉職したため、一匹狼になったカン・フューリー。しかし、署の規則のため新たな相棒と組まなければならない。で現れたのが、半分人間半分トリケラトプスのトリセラコップ(すげえ)!ファンタジー要素も充分!

「こんなヤツと組めるかよ!オレは警官を辞める!」

カン・フューリーはアッサリ辞職しようとする…。しかしそんなとき、現代にタイムスリップしてきたヒトラーに署長が撃ち殺されてしまう(ここは電話の使い方がスゴイ)。正義の人カン・フューリーはこれに激怒。「許せんッ!」ってことで最強のハッカーであるハッカーマンと共に調査を開始。手がかりである電話番号を逆探知したところ犯人がヒトラーであったことが判明する…。

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ヒトラーが時を越えて現われた目的は、”選ばれし者”を抹殺するためだった。

1940年代、ヒトラーはカンフー王者だった(後に名前をカン・フューラーに改名…したらしい)。最強の座を狙うため、何年もの間ナチスで人体実験を繰り返すヒトラー。が、ついにはカン・フューリーの技を習得できず、突然消息を絶ってしまう。だがしかし、ヒトラーはカン・フューリーになることを諦めてはいなかったのだ…。

一子相伝的なやつなんでしょうね、たぶん。

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ヒトラーの企みに気付いたカン・フューリーは、計画を阻止するため奴を抹殺することを決意する…。カン・フューリーのいる時代は85年。ということで、ハッカーマンの発明したタイムマシンで過去へとタイムスリップすることに(キーボードに乗ってスケボー感覚で)。

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ビジュアルも画質も音楽も80年代テイスト!

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そして無事タイムワープに成功!…かと思ったらトラブルのためにバイキング時代へとやってきてしまう…。さらに、到着早々レーザーラプターに襲われるハメに…。「クソっ、戻りすぎたぜ!」とか言ってるカン・フューリー。

もう面白すぎて、言葉が出ない。ニコニコしちゃう展開の連続!

そんな時、タイミングよく現われるヴァイキングの女。彼女に命を助けられて事なきを得たカン・フューリー。それから忠告に従い谷から非難し事情を説明したところ、「じゃあ、あの人に頼めばいいんじゃね?」ということで、雷神ソーを紹介してもらい、なんとか目的の時代へ行けることに。ちゃんとお礼にデカい携帯電話をプレゼントするところはさすがだ!バーバリアナ様も素敵!

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で、ついにクライマックスです(全編クライマックスみたいな内容だけど)。最大の見せ場はナチスとの決戦シーン。ここもちょー最高!

恐竜、ロボット、半獣人、バイキング美女、雷神ソー…という濃すぎるメンツが大集合。さらに主人公がカンフー警官で敵がナチスなので、ものすごく濃厚な画面です。マジでいろんな要素ぶち込んだ闇鍋状態なんで、まあ見てるだけで幸せな気分になりますよ。ともかく、ナイスでイカすゴキゲンな仲間たち。ここからはこいつらがナチをバッタバッタと殺害しまくる…だけかも(笑)。

見せ場の連続っていうか、もう止まらないハイテンションっぷり。敵は基本的に雑魚しかいないので、殺される要員という感じ。とにかく爽快な人体破壊のオンパレードだし、悲壮感はゼロ。やってること滅茶苦茶なんだけど、キャラはそれぞれ信念持って行動している気がするし、そこもイイ。ナチ皆殺し映画の傑作だと思いますよ、個人的には。

登場人物みんな好き。なんでだろ…。アホっぽいからかな(褒めてる)。

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後半の決戦シーンで個人的に大好きだったのは、カン・フューリーがガンガンナチ兵をぶっ倒していくこのシーン。格ゲー(横スクロール型)のパロディをやってるんですよねー、たぶん。敵の動き方なんかも相当意識していると思います。画面がなんとなくスーファミっぽいし、ここは90年代かも…。

奥行きがほとんどなくて、奥に群がるナチ兵達は完全にモブに徹しているのが面白かったです。あと、ここでもけっこう残酷な殺し方しているのが笑えました。首蹴り千切ったり、首捥ぎ取ったり…とにかく首!やっぱ生首量産タイプの殺人鬼が一番わかりやすくてサイコーっすね(個人的には超好みです)!

カン・フューリーの動きもキレッキレで良かったと思う!カッコイイし!ナチ兵をスケボーにしてスイスイ滑ってバラバラにした後ヌンチャクにするのとか爆笑!!!!!!!!発想が狂ってる!!!!!!!!

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終始ギャグが炸裂してました。タンクでナチを叩き潰して「Tank you」とかゲーム機を破壊して「ゲームオーバー」など、トドメの際の捨て台詞も秀逸。基本的に殺人はほぼほぼ全部ギャグ。「気骨が足りん。”骨抜き”だ!」で脊髄ごと頭を引っこ抜くシーンが一番好きかなー。声も最高にシブイっすね!

捨て台詞はシュワルツネッガーを意識してると思う。絶対そう!

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しかし、最強すぎるカン・フューリーも機関銃には勝てなかった。ヒトラーに撃ち殺されてしまうのです…。死後の世界はアニメーションで表現されます。

死亡した途端にカン・フューリーは突然アニメ化され、スーパーカーに乗ってコブラとカーチェイス。しかも、だだっ広い砂漠の真ん中で…と思ったら次は場面が転換し、デジタル?宇宙?に移動して、テレポーテーションして天国へ到着………………書いてても意味が分かりませんが、たぶん見れば状況は理解できると思います(できないかも)。なんかのゲームが元ネタなのかな。

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人の好さそうな善コブラ(神様?)と出合うカン・フューリー。状況を説明してくれるコブラ。一刻も早く現世に戻りたいカン・フューリー。それはムリだと言うコブラ。「ふざけんな!オレは警官だぞ!公務執行妨害だ!法を犯している!殺す!」ってことでコブラを蹴りつけてやっつけたら、なんとカン・フューリーが甦っちゃう…って、なんじゃそりゃ!と思ったら、ハッカーマンが傷の手当てをしてくれてたんですね。いいやつだなあ。

で、目が覚めたカン・フューリーは、ヒトラーのチンコをぶん殴ってバーン!
ぶっ飛んだヒトラーが地面に倒れたところをソーがハンマーでペッシャンコ!

「跡形も無いな…。」よし、任務完了!世界から脅威は去った…かと思われたのだが、現代に戻ったカン・フューリーはデジャヴを感じ気づいてしまう……ヒトラーがまだ死んでいなかったことに!!

おしまい

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『マイアミ・バイス』、『ロボコップ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『ターミネーター』等々のパロディがテンコ盛りの超絶80年代ムービーでした。もちろんVHSを感じる瞬間も。全編が80年代への愛情で満ち溢れていて、もう大感動&大爆笑。作り手側の「オレはこれが好きなんだ!これがやりたいんだよ!」っていう熱い想いをガンガン感じる良い映画だなって思いました。好きなもんブチ込んだ上でちゃんと面白くなってるから、そこがスゴイ。個人的には大傑作。スウェーデンにも中学生みたいな監督がいたんですねー。

続編やるのかな?やんないのかな?わかんないけどやってほしい!!

「お前泣いてんの?」「泣いてないよ…」「泣いてんだろ!」「泣いてないってば…」ということで、最高だったぞカン・フューリー!!!!

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まだまだ見たいよー。2シーズンくらい見たい。

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ポスターデザインも超かっこよかった!!


『ゴースト・イン・ザ・シェル』感想。

SF作品の金字塔『攻殻機動隊』をハリウッドで実写映画化!
個人的評価:★★★★★☆☆☆☆☆ 50点
GHOST IN THE SHELL
2017年04月07日公開/120分/アメリカ/映倫:G
原題:GHOST IN THE SHELL
監督:ルパート・サンダーズ
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、マイケル・ピット、ピルー・アスベック、チン・ハン、ジュリエット・ビノシュ、ラザラス・ラトゥーリー、ダヌーシャ・サマル、泉原豊、タワンダ・マニーモ、ピーター・フェルディナンド、ピート・テオ、福島リラ、桃井かおり

観てきましたー(ゴーストが囁いたので)。

今回のハリウッド版を観る前に『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を久々に見返したんですが、ドハマりしたのが十年以上前なので…けっこう忘れてる部分も多かったです。正直、あんまり詳しくはないと思います(笑)。原作は一度読んだだけっていう程度…。解説はしてません。個人的な感想。

全体的に愚痴っぽいこと書いちゃったけど後半はウトウトしてて字幕を見逃したりもしたので、たぶんいろいろ間違ってると思います…。眠たかった。

GHOST IN THE SHELL10

あらすじ

ネットに直接アクセスする電脳技術が発達すると共に、人々が自らの身体を義体化(=サイボーグ化)することを選ぶようになった近未来。脳以外は全て義体化された少佐率いるエリート捜査組織「公安9課」は、サイバー犯罪やテロ行為を取り締まるべく、日夜任務を遂行していた。そんな中、ハンカ・ロボティックス社の推し進めるサイバー技術の破壊をもくろんだテロ組織による事件を解決すべく、少佐は同僚のバトーらと共に捜査にあたるが、事件を調べていくにつれ、自分の記憶が何者かによって操作されていたことに気付く。やがて、真の自分の記憶を取り戻していく少佐は、自身の驚くべき過去と向き合うことになる。
(以上Wikipediaより)

GHOST IN THE SHELL02

感想

映像はすげえ頑張ってたと思います。「攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL」を実写化することに全力を注いでいた印象。けどファンも初心者も楽しむことができる作りを目指した結果、よくある大味なハリウッド映画になっちゃって画は完全に攻殻機動隊なのに肝心のゴーストが宿っていない!って感じに…。単に模倣しただけのダイジェスト版みたいな。

「コレ見たことある!!」っていうシーンの連続で再現度がやたら高いので、そこは驚かされました。オリジナルに忠実なカットが何度も何度も…。『イノセンス』や『アヴァロン』などの小ネタも充実していたので押井守リスペクトの精神は感じました。見どころはビジュアル表現だけかも…。

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予告見て最初に思ったことは「スカジョが太い!ムチムチしすぎ!」ってことだったんですが、後半の展開で真実が明らかになっていって、最後はムリヤリ納得させられた感じです。草薙素子って言われるとすごい違和感があるけど、そもそもコイツって少佐だけどミラ・キリアンだし素子ではないんですよね(義体は)。なのに前半は素子のオマージュで再現再現再現…。なので、少し混乱させられました。「少佐」っていう役名(?)は良かったのかも。

演じてるスカーレット・ヨハンソンはもうちょい感情抑えてほしかったです。ずーっと眉間に皺寄せてムッとしてるので、そのへん少し気になりました。「私って何?」なストーリーだし、わかりやすいといえばわかりやすいけど、そこのわかりやすさはなくても伝わると思うし心理的な葛藤が表情にバンバン出ちゃうのはなんとなく違うような…。人間味がありすぎる。

あと、少佐の肉襦袢は分厚いし見た目面白すぎるし、肉々しすぎ。どうせなら普通に全裸で暴れ回ってくれたほうがもっと喜べたなー。ただの願望ですが。

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人体破壊が激しいシーンはちゃんとやってたと思います(義体だけど)。腕が引きちぎれるシーンなんかは見応えありました。できれば首が吹っ飛ぶところも再現してほしかった…とかいう「ないものねだり」的なことはいっぱいありますが、一応は見たいもん見せてもらえた感じです。香港(?)の街並みとか光学迷彩の表現は素直にスゴイと思ったし、けっこう好き。

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で、個人的に一番期待していたのはクゼだったんですが、いやー、盛り上がんなかった…。最大の敵みたいな扱いのわりにはアクションシーンでの見せ場がほぼないし、わざわざ登場させた必要性もそこまで感じなかったのでけっこう残念。物足りなさも感じました。地味だし、存在感もあまり感じず。

マイケル・ピット大好きなのでなんか悔しい気持ちになりましたよ…。少佐との関係性は、断定はできないし予想だけど「知ってた!」という感じ。もっと濁して表現しても良かったかもしれない、わかんないけど。

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ぶっちゃけ後半は眠たい内容でした。暗いし。中盤からは編集の雑さも感じたりなんかして、部分部分でシーンを切り張りしているようなガチャガチャした印象も受けました…。あと、薄っぺらくて説明的でクドい。「わかりやすい」ことが本作の売り!らしいんですが、うーん、そこも微妙だった。

オマージュ以外のアクションシーンはかなり凡庸だしハッキリ言って面白くなかったです。何か斬新な見せ場がひとつくらい欲しかった気もします…。スカジョは動きにキレがないしドタドタしてるし、面白かったのはたけしの銃殺くらいかも。既存のハリウッドアクション連発って感じで、あんまり良くない。

GHOST IN THE SHELL05

たけしは何喋ってんだか分かりずらくてセリフも棒読みだし存在感ないし全然ダメだ!って思ってたんですが、終盤の銃撃戦で突然『アウトレイジ』の顔になるのが面白かったです。起用された意図も理解できたような気がします…。もう人殺す役だけ死ぬまで演じ続けてほしい。

TAKESHI IS YAKUZA!!って感じで笑った。

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現実が原作の世界観に近づいてきているため、90年代に比べると多少は伝わりやすくなってる内容だとは思うんですが、どうしても話の古臭さは感じてしまい、やっぱりちょっと今更感ありました。ずっと言われてた実写化がようやく実現したのは嬉しかったんだけど、「攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL」と同じことやったからといってそれがスゴイのかというと…どうなんでしょう。脚本の改変部分に対しても驚きがないし…。「過去に何をしたのかではなく、これから何をするのかだ!」みたいなメッセージは好きでしたけどねー。

物語のテーマは2ndの「草迷宮」が元ネタだったみたいです。

アイデンティティ云々がテーマだったらもうちょっとゴーストに対して切り込んでいってほしかった気もします。尺の都合でしょうがない部分もあると思うし、娯楽SFなので哲学的な小難しさが切り落とされてしまうのは理解もできるけど、そこが攻殻機動隊の核となる一番面白いところじゃないの?とも思うので、どうなんだろう…。派手な見せ場ももちろん必要だけど。

てか、もういっそのことストーリーもオリジナルのままでよかったんじゃないの?とすら思いました、最終的に。再現だらけの内容なんだし!

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予告を見た時点でけっこうガックリきてしまって、「一応観とくかー」程度の気持ちで鑑賞したためか「ふざけんな!」とはまったくならなかったし、想像していたよりは良かったです。もっとヒドイ映画なのかと思ってた(笑)。

個人的には、桃井かおりが登場するところが一番好きだったかも。なるほど…と納得したし、都合のよさも最高。あと、ロボゲイシャが意外と楽しかったです(ぶっ壊れ方とか)。いまだに芸者って人気あるんですかねー、海外では。

GHOST IN THE SHELL03

福島リラが演じていたことは観終わってから知りました。


↑予告


『パッセンジャー』感想。

90年早く目覚めた2人の壮絶な運命――。
映画史に残るスペース・スペクタル・ロマン(!?)。
個人的評価:★★★★★☆☆☆☆☆ 50点
Passengers
2017年03月24日公開/116分/アメリカ/映倫:G
原題:PASSENGERS
監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ジェニファー・ローレンス、クリス・プラット、マイケル・シーン、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア

モルテン・ティルドゥム監督の新作なので鑑賞。

うーん、かなり荒唐無稽でメチャクチャな話でした。そんなに嫌いでもないんですが…かといって良作とは思えないし、ほとんどバカ映画(悪い意味で)。デートムービーっぽい王道のSFラブロマンスですよねー。脚本はグーパンチでツッコミ入れたい感じ(笑)。残念。

Passengers09

あらすじ

近未来、5,000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、人々の移住地に向かうべく地球を出発。到着までの120年、冬眠装置で眠る乗客のうちエンジニアのジム(クリス・プラット)と作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)だけが、予定より90年も早く目覚めてしまう。絶望的な状況を打破しようとする二人は、次第に思いを寄せ合うものの、予期せぬ困難が立ちはだかり……。
(以上シネマトゥデイより)

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感想

ベタというよりは陳腐って感じ。「宇宙で孤独」という古典的なテーマなので物語への既視感が強かったです。なんか見たことあるなーってシーンの連続。映像はそこそこキレイだったし後半のツイスト部分なんかには驚かされたりもして全体的にはそこそこ面白かったんですが、平凡な映画だと思いました…。

ツッコミどころの多い内容だし結末に対しての薄っぺらさなども感じてしまい普遍的で重々しいテーマのわりにはノリが軽い…。登場人物の行動には納得のいかない部分も多かったです。終盤は都合の良すぎる展開がヤバかったー。

Passengers04

もしも冬眠中に目覚めちゃったら!という一発ギャグみたいなツカミで始まり「あれ?起きたの俺だけ?エッ?みんなまだ寝てる!到着地まで90年もかかるって…マジかよ。死ぬまで宇宙船の中で過ごさないといけないじゃんオレ…。二度寝もムリそうだし、孤独すぎて死にたい…ううう、寂しいよー。もう自殺しようかな…宇宙空間ちょー怖ええええ。あっ!イイ女がいるッ!好きだー!起こそうかなあ…うーん(ウジウジ)いや、ダメだ!」と葛藤する主人公。

Passengers03

予告では「二人だけが目覚めてしまった!」と思わせているのですが、実際に冬眠から目覚めてしまったのは主人公ただ一人。なぜそんなことになったのかというと、移住惑星への移動中に運悪く宇宙船が隕石と衝突してしまい、その結果システムに異常が発生したため。それによって主人公の冷凍ポッドだけが開いてしまい、「起きたのオレだけかよ!」という状態に。

船内での娯楽は、酒とダンスとバスケと映画鑑賞(?)くらいだったと思います。貧乏エンジニアなので飯は一番安い残飯みたいなやつ。自分の今いる状況を理解して絶望し、寂しすぎてニートみたいになっちゃうクリプラ…。

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自殺の方法は、宇宙ならでは!という感じ。

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ジェニファー・ローレンスの寝顔に一目惚れしたクリプラは、手始めに彼女のデータを漁って大興奮。夢を語るオーロラの動画をオカズに飯食ってたりするのでホントもうすごい…。この状況で自慰行為描写を排する不自然さは激しく引っかかったけど、万人向け映画だしそれはしょうがないのかなー。一番強く感じたのは孤独云々より性的欲求でした!

ヒロイン・オーロラを発見した主人公は唯一の話し相手であるロボットに相談しながら起こすべきか否か悩みます。目覚めさせてしまえば自分と同じように船内で一生を終えることになってしまう。そのため「ダメだ!絶対ダメ!」と思いながら一年以上も孤独な生活に耐えることに…。

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しかし、ついには想いを断ち切ることが出来ずに彼女を目覚めさせてしまう。

そして、起こしたことは彼女にバラさずに仲良くなっていく姑息なクリプラ。葛藤する描写は弱かった気がします。もっと厳しくしてもよかったと思う…。予告の時点でジェニファー・ローレンスが目覚めることは既に知ってしまっていたので「起こすの?起こさないの?」というドキドキ感はとくにありませんでした…。

他に誰もいない状況なので二人の恋愛はトントン拍子に進んでいき、気づけばラブラブ状態。一人で宇宙空間へ出た時は絶望で涙を流した主人公でしたが、今度はオーロラと二人で宇宙服に着替えて無重力での遊泳デートを堪能。壮大な宇宙の星々を見て彼女が感動しているタイミングであっさりと口説き落とすことに成功し、彼氏彼女になったら即セックスという流れ…!

キスシーンで宇宙服が邪魔になって「キスしづらいな…」と思った直後に全部脱ぎ捨てて全裸で抱き合ってるのとかすごく好きでした。

Passengers12

ヒロインは文学系の知的ドスケベ(にしか見えなかった!)。ただ、濡れ場は見せ場としては弱いし乳首も隠してるので30点。カメラアングルが残念。

セックスしてからラブラブなデートを重ね、出合ってからさらに一年が経った彼女の誕生日に愛の告白をしようとする主人公。しかし、そんな最悪のタイミングで隠し事がバレてしまう…というラブコメお約束のパターン。

目覚めさせたことがバレるシーンは「愛した男は自分のストーカーだった!」みたいな感じで最高だし、貧乏エンジニアが美味い朝飯を奢ってもらうシーンなんかは女に養ってもらうヒモ感があって良かったです。

かっこつけてシリアスぶった演出してないで思い切ってコメディにしちゃえばよかったんじゃないかなーって思いました。笑いになるシーンを台無しにしていた印象です。もったいない!

予告を見て最初に連想したのは下の動画とか↓



題材が古典的なので元ネタありそうですよねー。

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密閉空間でロボットしか話し相手がいない状況は『月に囚われた男』、宇宙で孤独ってのは『オデッセイ』、宇宙空間でのダンスは『WALL・E』、二人だけの世界ってのは『惑星ソラリス』、終盤で主人公が一躍ヒーローになるのは『アルマゲドン』(?)からの『ゼロ・グラビティ』の宇宙遊泳、最後の植物は『サイレント・ランニング』!?(ただの思い込みの羅列ですが)

とにかくもうSF要素テンコ盛りで、いろいろと連想してしまって新鮮味は全く感じられませんでした。宇宙という限定された空間だから意図せずカブってしまう部分もあると思うのでそれはべつにいいんですけど、そういうものと比較するとテーマに対しての回答も人物の描き方も浅すぎて…中途半端。

shining

密閉空間で頭がおかしくなる男というシュチュエーションは『シャイニング』を意識していたのだと思います。バーテンダーの服装なんかは完コピしているし、有名な床の柄なんかも再現してました…。つまり、クリプラがヒロインを目覚めさせたのは気が狂ったゆえの行動ってことでしょうか?

個人的にはもっと強烈なインパクトがほしかったです。狂気が足りない…。

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唯一斬新だと思ったのはプールのシーン。

システム異常によって無重力装置にも不具合が発生し、ジェニファーが船内のプールで泳いでいると突然無重力になってしまい、軽く溺れます(笑)。

映画で登場するプールはなんとなく不吉なイメージがあっていつも注目してるんですが、これは面白くて好きでしたよー。なかなか見ない状況だし水の表現も良かった。気を抜いてる時に突如襲ってくる恐怖って見てて楽しいですね。他の二人との対比もうまくいっていたしローレンス・フィッシュバーンの浮かなさ加減はちょっと笑いました。怖さは感じませんでしたが…。

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後半に入ってから3人目が起床します。これも宇宙船のシステムの不具合で。このへんからご都合主義がヒートアップ!

「え…3人目が登場するの!?」ってことで最初はテンション上がりました。しかし最終的にはローレンス・フィッシュバーンの使い勝手が良すぎて失笑。正直、この人はパスコードを教えてくれるだけの存在だったと思います。で、果たすべき役目を終えたら死んでいく…。使い捨て感ハンパナカッタ。

本作に登場するキャラクターは、バカップルとロボットとパスコードおじさんの4人だけ。大オチでアンディ・ガルシアなんかも登場しますが、カメオ出演だしセリフもなかったと思います。

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その後、不具合の原因を探るべく調査を開始する二人…。宇宙船にデカい穴(2年前に破損したやつ)が開いていることにようやく気付いた彼らは人力でお手軽に修復してしまう。スゴイ。

さらに調べてみるとリアクター(原子炉?)が大変なことになっており正常に戻すためには船外に出て手動で扉を開けて排熱しなければならない。さもなければ乗客<パッセンジャー>の命が危険に…!というややムリヤリな展開…。

「オレの命なんかどうだっていい!大切なのは5000人の命を救うことだ!」

クリプラは汚名返上のため立ち上がり、溶ける覚悟で船外活動。ここで燃え尽きて死ぬのか…と思ったら意外と強度抜群の宇宙服で熱に耐えてしまい、瀕死状態で不具合の修復に成功。さらにオーロラの助けにより宇宙空間をスイスイ泳いで帰還。しかし、力尽きたクリプラは死んでしまう…。

Passengers14

「孤独になるのは絶対イヤ~」って感じで泣き叫びながらオーロラは死亡したクリプラの蘇生に挑戦。船内に連れ帰り人体蘇生装置で生き返らせようとしたところ、ハイテク機器によって案外簡単に復活してしまうクリプラ…。

「おおー!死ななかった!…え、結局死ぬんかい!と思ったら生き返った!」と、心の中で叫んでいるうちにクライマックスは終わりました…。

監督はどうしてもジェニファーをタンクトップ姿にしたかったようですね。

Passengers16

さらにその後、冷凍睡眠のポッドが使用可能に…!(爆笑)

「調べたらやっぱり冬眠できるっぽいけど…どうするぅ?」

「現在を選ぶ?未来にする?」とヒロインに新たな選択肢が!


・・・もうどうでもいいよッ!マジで勝手にやってろって感じでした!

Passengers08

オチでのヒロインの選択も理解できませんでしたよ。「アンタのしたことってほとんど殺人と一緒よ!」という気持ちを貫いてほしかった。クリプラが起きて、さらに誰かを起こさないと一人ではどうにもならず…おそらく結果的には全員死んでいたんだろうし言いたいことは分かるんだけど、都合良すぎ。

もし自分がオーロラだったらクリプラに「ありがとう、あなたはヒーローよ」とか言い残して速攻ポッドに入って未来に飛びますねー。船内暇そうだし。

ハッキリ言って過度な救済は面白くないし、最終的には二人とも頭オカシイ人にしか見えませんでした。主人公に対して甘すぎる。

Morten Tyldum

というわけで、あんまり面白くなかったです!

『イミテーション・ゲーム』を撮った監督の作品とは信じられないくらい酷い出来。…と思っていたんですが、脚本が『プロメテウス』の人と知ってすべて納得。ジョン・スペイツは要注意っすね(個人的なブラックリストに追加)。

キャラクターに都合が良いってのもあるんですが、作家にとっての都合の良さが見え見えで…それがイヤ(気に食わない)でした!

起承転結がハッキリしていて話が分かりやすいのは良いんですが、展開してからの流れがどれもこれも予定調和なので盛り上がりに欠けるし平坦なイメージが強かったです。孤独になったことの絶望も二人でいることの幸福も過剰さがほとんどなくて退屈だし、ノレそうでノレずにモヤモヤしたまま終了…。

Passengers15

ツッコミどころとはまた別に、若干気になる点もいくつか残ったまま終わってしまいました。地球に送ったメッセージは55年後に返信があったのか?等々。

なので消化不良感もスゴイ…。伏線っぽいもんを散りばめておいて回収せずに終わる気持ちの悪さ…。ダメ。暫定ワースト。

speed

オーロラの病名:ストックホルム症候群


↑予告


『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』感想。

面白かったのは終盤だけでした。
個人的評価:★★★★★★★☆☆☆☆ 60点
rogueone
2016年12月16日公開/133分/アメリカ/映倫:G
原題:ROGUE ONE A STAR WARS STORY
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン、マッツ・ミケルセン、アラン・テュディック、チアン・ウェン、リズ・アーメッド、フォレスト・ウィテカー、ジェームズ・アール・ジョーンズ

単体の作品として観ると、正直あまり楽しめないような気がします。あくまでもファンに向けて作られた映画という印象です。なので、最低でもEP4の『新たなる希望』は観てないとキツいかなと思います。なんだか当然のことを書いてるような気がしますが…。

とりあえず初日に観てきました。映画館が開く前から長蛇の行列ができていて、スターウォーズの人気っぷりを改めて実感できた気がします。旧三部作はかなり好きですが、オールタイムベストには入らない感じなので熱心なファンとは言えないと思います…。素人の感想文です。ネタバレしてます。あんまり褒めてません。ごめんなさい。

rogueone_onesheeta

<あらすじ>
帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)、チアルート(ドニー・イェン)、ベイズ(チアン・ウェン)、ボーティー(リズ・アーメッド)といったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。
(以上シネマトゥデイより)

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1977年に公開された映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の冒頭で語られた一文を映像化した作品です。「デス・スターの設計図を帝国軍から盗み出すために大勢の犠牲が出ました…」ということで「いったいどんな壮絶な犠牲が!?」と、公開前から楽しみにしていたのですが…。

rogueone7

どちらかというと不満な部分のほうが多かったです。オチは最高だったんですが、そこに行き着くまでの過程がつまらなすぎました。まずイライラしたのが「帝国軍が持つデス・スターの設計図を反乱軍のはぐれ者たちが奪いに行く」というミッション、これに辿り着くまでがあまりにも長すぎることです。前半100分くらい(!)はまったくテンションが上がらず、重要な任務開始までの話が退屈すぎました…。盛り上がったのはラストだけという印象です…。途中までは予定調和な意味づけ作業のようなかったるさが強くて、好きなシーンもあるにはあったしアガるシーンではアガったのですが、全体としては単純に「つまんない映画だなあ」と…。

盗んだ設計図の情報が入ったディスクをバトンリレーのように渡していって、最後の最後でレイア姫がそれを受け取って終わり…なんですが、ここが一番の盛り上がりどころってのはどうかと思いましたよ。そりゃ感動するし鳥肌もんだけど、肝心の「帝国軍から設計図を奪い出すシーン」がイマイチ面白くないというのがとても残念です。ラストが良ければあとはどうでもいい!というような気分にもなれないし、誰もが思い描いていたラストだとも思うので予想外な驚きなどはありませんでした。前情報として”『新たなる希望』の10分前までを描く”ということは知っていたので「どうなるの?どうなるの?」というようなハラハラする感覚もありませんでした。”設計図を盗み出す”という重要なシークエンスを見ずにオチだけ見ても感動していた気がします(それは、まあいいんですが…)。

すでに結末がどうなるのかは知っているし予想通りではあるんですが、それでも震えちゃうのはやっぱり『新たなる希望』が偉大すぎるからで、そのため、「そりゃ感動するでしょ!」っていう想いも強くて、そこをラストに持ってくるってのは…いや、しょうがないと思うんですが、やっぱりなんかズルい作りだなあと思いますよ。めちゃくちゃ感動はしちゃうんですけど(笑)。でも、なんとなくEP4の魅力に頼りすぎてる感じがするし、楽しめたのは全部EP4ありき!とも思えるので、どうなんでしょう…。結末を知っているからこそ楽しめるのは当然ですが、なんだかモヤモヤします…。

gorira

ちゃんとゴリラっぽかった。(CG)

rogue-one-star-wars-story-images

最も不満な点は、キャラクターに魅力が無さすぎるところでした。ローグ・ワンのメンバーは一人また一人と死んでいくんですが、正直もう誰が死んだってホントどうでもよかったです。キャラクターへの愛情がほとんど湧きませんでした。それぞれの個性が分かりづらかったし描き足りなかったと思います…。死にゆく者たちの話なんだから人物描写も重要な部分だと思うし、ここはかなりダメだったような気がします。キャラクターが登場してすぐに好きになれた『フォースの覚醒』とは大違い。とくに主人公ジンとキャシアンが魅力的とは思えない…。脇のキャラのほうがまだ目立ってましたよ。

終盤は画的に盛り上がるシーンが続くのに、仲間の死にまったく感動できないのが残念でした。「ここは感動して泣くべき場面なんだろうなあ…」ってのは理解できるんですが、全然グッとこず。正直、名前が覚えられないまま死んでいったメンバーなんかもいたりして(これは自分が悪いのかも)、死に方なんかもそれぞれつまらなかったですし、感動的にキスして死ぬにしてもあの演出はどうかと思いましたよ!(映像は美しいけども)

全体的に雰囲気が暗すぎたと思います。画面全体が終始暗めだし、登場人物たちも覇気がなく暗い集団に思えました。ミリタリー色が強すぎるのも、あまりノレませんでした(そういうのが好きな人には嬉しいのかもしれませんが)。キモい触手のクリーチャーが登場するシーンなんかは面白かったし、個人的にはファンタジーの要素をもう少し多めに取り入れてほしかったです。

チームものとしては最悪でした。皆それぞれバラバラに決断し死んでいってしまうし、主人公の成長も自己中心的なものに感じられました。一致団結感も感じなかったし、ローグ・ワンのメンバーが死んだ後の名も無き兵士たちのバトンリレーのほうが結束力を感じたくらいです…。

rogueone6

ほとんど愛着を感じなかったキャラクターの中でも一番最悪だったのがフォレスト・ウィテカー演じるソウ・ゲレラですよ。コイツはもう大嫌いでした…。さっさと死んでほしかったです。説明的なセリフが多いし、ダラダラ話すし、演出も感動を煽るようなもので、話を呑みこんでいるいる最中に感情を押しつけられるような不快感がありました。お涙頂戴シーンの劇伴は無駄に重々しくて湿っぽい感じだし…。基本的に音楽は無駄に長々と使いすぎだし過剰に感傷的な感じがしました。ウィテカー出演シーンはマジで見ているのが苦痛でしたよ。あってもいいけどせめてもうちょっと短縮してほしかった。フォレスト・ウィテカーが善人って…タイプキャストすぎだし。演技はべつに文句もないんですが、こういうキャラクターは苦手です。不必要にも思えました。

rogueone4

戦争映画を意識したような見せ方だからこそ不満が大きいのかもしれません。浜辺での戦闘は『プライベート・ライアン』だし、空撮は『地獄の黙示録』でしょう。他にも参考にしていた戦争映画は多かったようです(『大列車作戦』など)。こういう名作を想起させるような画的なリアリティがあるにも関わらず肝心な死にざまがほとんど描かれないので物足りなさが半端なかったです。爆発に巻き込まれれた=死というのは理解できるしレイティングなんかもあってしょうがないとは思いますが、ちょっとガッカリでした…。

”感動げ”な音楽で雰囲気だけ盛り上げてるのがさらに腹立たしかったです。リアルな戦争映画を意識するのならドン引きするような過激さがもう少しあってもよかったような気がします。かなり中途半端に思えました。中東っぽい市街戦もSW世界の出来事とは思えなくて、町並みが変に現実世界とリンクしてしまっているためかストームトルーパー(相変わらず弱い)が爆発でバンバン吹っ飛ぶのも浜辺で倒れているのも逆に嘘臭さが際立って見えました。せめてバラバラに砕け散るとか中の人の肉片が飛び散るとかそういうのダメなのかなー(個人的にはそういうほうが好み)。戦場の泥臭さを派手な爆発で誤魔化しているような気がして、ちょっとノリきれなかったですねー。戦争映画を意識しまくっているだけにキレイに浜辺で寝転がってるトルーパーたちが不自然に浮いて見えてしまいました。

rogueone9

文句ばかり書いちゃいましたが、空中戦(宇宙戦?)はSW史上一番かっこよかったと思います。本気で最高。ちょっと言葉で説明できそうにないんですが…とにかく興奮しました。Xウィング!Yウィング!TIEファイター!スター・デストロイヤー!もうテンション上がりっぱなし!こういうのを前半でも見せてほしかった!シールド上に撃墜された機体が横滑りするシーンなんかも最高だし!それからイオン魚雷も良かった!Uウイング(?)は初めて見ました!あと、散々言われてると思いますが、デス・スターが超デカい!とにかく巨大!視覚的な恐ろしさが強烈で、このへんはホントに全部最高!やっぱこれEP4大好きな人に向けて作られた映画だと思いますよ。

darsve

暗闇から現れるダースベイダーは最強すぎて笑う。

gyares

ギャレス・エドワーズの映画は、初監督作の『モンスターズ/地球外生命体』がすごく好きで、その後『ゴジラ』を観てガッカリし、今回も微妙な感想になりました。うーん、もう苦手かもしれない…。とくに今回の感動演出は吐き気が出るくらいイヤでした…。その際の劇伴も最悪だったし、「無音でいいのに…」と思う場面でクドクドしい音楽が流れていたりして、音楽はホントに好みじゃなかったです。「もしこれがジョン・ウィリアムズだったらなぁ」とか何回も考えちゃいました、どうしようもないんですけど…。

そんな感じで全体的にはあんまり面白くなかったです、すいません…。やっぱり前半の話のつまらなさが後を引いてしまい、終盤でなんとか盛り返したもののエンタメ映画としてはどうなんだろう?と思うし、個人的にも普通(以下かも)という印象です。細かい部分をオタク的に楽しむにはいいかもしれませんが、自分は気づけていない小ネタが多かったですし、なんとなく分かりづらかったような気もします。とりあえずもう一度見直したいですけど、いやー、でも、やっぱり無駄が多いっていうのか、長すぎましたよ!もっと削ってもよかったんじゃないか前半!

映像は序盤からめちゃくちゃかっこよかったんですよ、笑っちゃうくらい美しくて…圧倒されました。それだけに話の退屈さがもどかしくてしょうがないんです。良いところもあるし酷いところもいっぱいある、そんな映画だと思います。賛否両論な映画なんじゃないのかな…。「夢と希望に満ち溢れた明るいSFファンタジー」を期待していると、暗すぎてビックリするかもしれません。スピンオフだし、これくらいギャップがあっても問題ない、むしろこのほうが「俺たちのスターウォーズだ!」という意見もあるみたいで、どうなんでしょう…。映画としての出来は大絶賛するにはキビしいと思いましたよ。

K-2SO

K-2SOの最期は期待していただけにガッカリ…。泣けない!

turkin

ターキン総督を演じたピーター・カッシング(1994年没)をCG技術で蘇生させたところには本気でビビりました。ここに関してはギャレスに「ありがとう」と叫びたい気分です。他にもR2-D2とC-3POのカメオ出演などもあり、レッドリーダーとゴールドリーダーの登場なんかはただただ嬉しかったです(正直これはまったく予想していませんでした)。

rogueone2

最後にドニーさんですが、カッコイイっていうか…面白かったです。「我はフォースと共にあり、フォースは我と共にある」とブツブツ唱えながら歩くドニーさん。激戦のド真ん中に設置してあるマスタースイッチまでスタスタ歩いていくシーンの「感動して泣いてください」という意図は理解できますが、逆に爆笑シーンになっちゃってるのがスゴイ!!(誰かに怒られそうで怖いなー)そこまでは盲人なのに盲人っぽくなかったドニーさんが急に盲人っぽい手探りの歩きになっちゃうのがホントにおかしくて…しかしアッサリ死亡。もしかしてフォースに目覚めたということなんでしょうか!?難しかったなー。


おしまい



↑予告↓



観てる間ずっと眠たかったです。

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